スパコンTOP500

話題の事業仕分け事実上の「凍結」と判定された次世代スパコンの件。

軍艦島(PB086880)

11/8 15:55 軍艦島(端島)にて 本文と画像はたぶん関係ありません

関係者の猛反発を受け政府・与党が復活を示唆しているそうだが、そういえば世界中のスーパーコンピュータの処理能力をランク付けするTOP500 Supercomputing Sitesから2009年11月版リストが出ていた。

トップに立ったCrayのJaguarは1.75ペタFLOPSの性能を記録。対して今年投入された国内最速の新型「地球シミュレータ」は0.122ペタFLOPSで31位。ちなみに3年後の2012年に完成予定の"次世代スパコン"は10ペタFLOPSが目標。3年前の2006年11月版のTOP500ではトップの処理能力が0.28ペタFLOPSだったので、取り敢えず同じ延びと仮定すると2012年の処理能力は10.9375ペタFLOPSに達すると予想されるので、“次世代スパコン"も世界一クラスになる可能性は高い。しかしながら、米国以外にも中国やインドなども盛んにスパコンの導入を進めているので、3年後にホントに世界一になれるという保証はない。

順位はともかく、今回トップのCrayのJaguarは秋葉原のパソコンショップでも売っているAMDの「Opteron」プロセッサ。今年、景気刺激策の一環としておよそ2000万ドルの支援を受け、プロセッサを4コアから6コアにアップグレードした事で処理能力を66%も向上させた事により、去年11月の2位から世界一の座に躍り出たという話だ。一般に流通している「Opteron」プロセッサーならばアップグレードで浮いた分を中古品として売却する事も可能だし合理的だ。

対して"次世代スパコン"は汎用プロセッサとして世界最速クラスの128GFLOPSを実現した富士通「SPARC64 VIIIfx」(8コア)を採用。確かに世界最速の国産CPUを持つというのはそれ相応の意義はあると思うのだが、離脱したNECがIntelとスパコン技術の共同開発に合意したのは「費やした大金に見合わない」「ビジネスとして成り立たない」プロジェクトと判断した裏返しじゃなかろうか。

国内でも市販品で構成したT2Kオープンスパコンなど先例はある。「世界一」うんぬんよりも「費用対効果」で判断して欲しいね。

そういえば、随分前にも似たような事を書いてたよ。

参照

ITmedia News http://www.itmedia.co.jp/news/

ITpro http://itpro.nikkeibp.co.jp/

マイコミジャーナル http://journal.mycom.co.jp/

PC Watch http://pc.watch.impress.co.jp/

Enterprise Watch http://enterprise.watch.impress.co.jp/

ASCII.jp http://ascii.jp/

TOP500 Supercomputing Sites http://www.top500.org/

理化学研究所 http://www.riken.go.jp/

理化学研究所 次世代スーパーコンピュータ開発実施本部 http://www.nsc.riken.jp/