USB i-gotU(GT-120) トラベルロガー。昨年買ったGlobalSat DG-100と同じ高感度GPSエンジンSiRF StarIIIを搭載しながら、驚愕のコンパクトさ。その上7,266円のプライスタグが付けられていたので、うっかりポチッとしてしまったのは無理からぬ事だ。
DG-100とGT-120 |
参考まで、ブツはIDA ON-LINEへ9日(金)午前中に発注。夕方には発送され早くも11日(日)には到着していたのだが、残念ながらGPS本体側の問題で設定すらできない事がわかり泣く泣く翌日速攻返品。結局「在庫切れ」という事から交換品の到着が昨日になったしまったわけだ。
残念ながらこの手の海外製品には検品ミスや初期不良は良くある事。IDA ON-LINE担当者のメール対応も丁寧でレスポンスも良かったので、ショップとしての印象は悪くなかった事を記しておきたい。
というわけで3週間遅れのインプレッションだが、まず最初にボタンを長押しして電源投入。初回の衛星捕捉は駐車場でも数分掛かったが、一度済ませてしまえば次からはバルコニーでも30秒程度で捕捉完了する。
i-gotUの表示インタフェースは青と赤の2つのLEDだけだ。電源ONで青色LEDが一旦点灯した後、捕捉中は(取説では16秒周期と書かれているが)4秒周期で点滅を繰り返す。捕捉を完了しロギング状態になった事は、ログ保存間隔で青赤LEDが同時に2回ずつ点滅する事で表すのだが、ちょっとでも目を離してたら気付かないので非常にわかりづらい。
捕捉中は…と書いたが、ロギング状態になっても青色LEDが点滅を繰り返すのは止らなかったので、それならDG-100のように捕捉完了するまで点灯で、捕捉したら点滅にして欲しかったよ。
ログ間隔設定などは添付ソフトの@tripで行う。設定画面に6つのパターン登録できるようになっているが、設定画面からどれか一つを選んでi-gotUに転送する事になる。つまり、スライドスイッチで3パターンを切り替えられるDG-100のように出先でクルマから降りて歩く時は間隔を空けて…なんて事はできない。但しi-gotU(GT-120)では「スマートトラッキングモード」という設定を有効にする事で「一定の速度以上」を閾値にログ間隔を変える事ができるので「徒歩」と「クルマ」程度の精度調整をする事は可能だ。
容量的には高度記録無しにして64,000ポイントのDG-100に対して、高度記録有でも64,000ポイントのi-gotU(GT-120)が上回るものの、「一定速度、距離に満たない移動は記録しない」機能があるDG-100の方がログ効率的には優れており、一長一短。
ログの吸い上げも同じ@tripで行うが、GPXファイルへの書き出しのみならず、Google マップへの展開や、直接デジカメ画像ファイルへ位置(GPS)情報を記録する事もできるようなので、結構使いやすそうだ。
と、まま気に入らない点はあるものの、DG-100と比べても一目瞭然のコンパクトさは大きな魅力だ。フットプリント的には「500円硬貨2枚分」とか「単3電池2本分」程度。重量に至ってはリチウムイオンバッテリー内蔵でわずか20g。ラバーケースを付けても実測25gに過ぎず、単3Ni-MH電池2本分(60g)の半分以下。
早速、山鹿平山温泉までログ採取がてらドライブしてきたが、さすがに感度的にはDG-100に一歩譲る印象が残るものの、e-Trexのように都市高速の高架下で欠測したりする事は無く実用上問題なし。半分以下のサイズ、半額以下の価格でこれだけの性能があれば立派と言えるだろう。
気になるバッテリーの持ちもログ間隔10秒で20時間、30秒で60時間、60秒で4日以上と充分実用的。5分以上の間隔で2週間稼働できたという実験結果には恐れ入るばかりだ。
なるほど、これならネコだけじゃなく、野生動物の行動調査にも使えそうだわな(笑)
【参照】
●IDA ON-LINE http://www.rakuten.co.jp/ida-online/
┗USB i-gotU(GT-120) トラベルロガー
●【GPSDGPS】GPS・DGPS・ロガーの通販 http://www.gpsdgps.com/
┗GT-120 i-gotU 稼働時間設定 2008年12月19日