G20とフィンテック

福岡で昨日~今日と開催されたG20財務大臣・中央銀行総裁会議

フィンテックで「金融システムに混乱も」

ロイター記事より

フィンテックの代表例とも言えるビットコインなど分散型台帳技術による新しい金融システムが、2018年アルゼンチン・ブエノスアイレスにて開催されたG20において「通貨」としての特性を欠く「暗号資産(Crypto-assets)」と呼ばれる事になった後の金融当局の動向に注目していたところ、今回開催された「デジタル時代の未来」をテーマにした「技術革新にかかるハイレベルセミナー」、「セッション2:分散型金融システムのガバナンス」でディスカッションが行われた模様。

さっそくロイター記事

こうしたイノベーションは金融市場の近代化につながるかもしれないが、数社のハイテク大手が支払い・決済システムを支配するようになれば、金融システムは脆弱になりかねないと警告した。

と出てて驚いたが、ちょっとミスリードな印象。

ちなみに当事者のクリスティーヌ・ラガルド専務理事は基調講演でフィンテック分野の国際協力における次のステップと題してこう述べている。

テクノロジーは常に金融におけるイノベーションの進展を促してきましたし、今後もそれは変わらないでしょう。問題は、こうしたイノベーションから誰もが恩恵を得られるのか、それとも選ばれし少数の人だけが得をするのかという点です。フィンテックを適切に扱えば、金融ツールの利用コストを削減でき、何百万人もの人々がより良い生活を築くという願望をかなえられるようになります。 だからこそ私は、犯罪に濫用されないように保護された、安全かつ健全で、持続可能で、包摂的な金融システムを創ることが私たちに共通の責任だと信じているのです。

そして

フィンテックの潜在力を活かして金融の包摂性を高め、一層の発展を実現しようとするならば、暗号資産、ノンバンクのフィンテック仲介機関、データ・ガバナンスの面で、国ごとに異なるアプローチを調和させることが非常に重要です。その一方で、金融の安定性と健全性を保ち、消費者を保護し、金融リテラシーを向上させていく方法も見つけなくてはなりません。

と結んでいて、フィンテックをポジティブに受け止めて国際協調を計ろうとしている印象を受ける。

分散型ガバナンスの例としては、セッションの冒頭に発言した遠藤金融庁長官の言葉にあった「インターネットの仕組みが参考になるかも」というのがズバリ的を射ている気がする。

それにしても「分散型金融システムのガバナンス」について金融安定理事会(FSB)に問題提起した金融当局の危機感、スピード感はなかなか。

参照

G20 財務大臣・中央銀行総裁会議 https://www.g20fukuoka2019.mof.go.jp/ja/

G20 FUKUOKA https://www.g20fukuoka.city.fukuoka.lg.jp/

日本銀行 Bank of Japan https://www.boj.or.jp/

金融庁 https://www.fsa.go.jp/

岩下直行 公式ホームページ https://www.iwashita.kyoto.jp/

ロイター https://jp.reuters.com/

仮想通貨 Watch https://crypto.watch.impress.co.jp/

コインデスク・ジャパン https://jp.reuters.com/

国際通貨基金(IMF) https://www.imf.org/ja/

Contacting the Financial Stability Board https://www.fsb.org/

Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/