Heartbleed

Heartbleed

http://heartbleed.com/より

今年4月、OpenSSLに発見されたCVE-2014-0160通称ハートブリード問題。

幸いにしてHeartbeat機能が未実装される前のレガシーなUbuntu 10.04ベースだった「自宅サーバ」や「さくらVPSな自前サーバ」は影響を受けないという事だったので、騒動を静観しつつ各方面の情報を整理してみたが、具体的に言うと

OpenSSL 1.0.1 から 1.0.1f および 1.0.2beta1 において Heartbeat メッセージの処理において境界チェックの問題があり、OpenSSL が動作しているマシンのメモリ情報を取得可能な状態にあった

という事で、「Heartbeat RequestのPayload lengthが実際の長さより大きかった場合のケアが不足していた」というお粗末なバグな雰囲気だ。

狙った情報がピンポイントで採れるわけでは無いものの「サーバーの秘密鍵やパスワード等が漏洩」する**“可能性がある”のは間違い無い事からそれなりに深刻な問題である事は否定しないが、それにしてもGW前に起こったセキュリティ アドバイザリ 2963983 – Internet Explorer の脆弱性により、リモートでコードが実行されると同様にマスメディアの騒ぎ方は甚だ不自然**な印象を受ける。

先週は**「CCS Injection脆弱性」**CVE-2014-0224が見つかった。OpenSSLのハンドシェーク中にChangeCipherSpecを受け付けてしまう事で「弱い鍵」を使用させるよう仕向けられ、暗号化通信の内容を第三者(=攻撃者)が読み取ったり、改ざんしたりする事が可能になるそうだ。

UbuntuUpdatesPackage “openssl” (trusty 14.04)でチェックしたところ"Latest version:1.0.1f-1ubuntu2.2"で「対応済み」のようなのでひと安心。

16年もの長い間発見できなかった問題を発見したのは株式会社レピダムの菊池正史氏という事で、珍しく日本語による詳細な経緯も公開されているが、ハートブリード問題を受けて「OpenSSLのコードって実際のところ大丈夫なのかな?」と思ったのが発端だったとかなかなか興味深い。

「大丈夫?」という意味では2010年に1.0になったばかりのOpenSSLだが、1998年の0.9.1から15年以上(暗号技術の輸出規制もあって表面化していないが実際はそれ以前から)開発が続いている経緯としがらみからブラックボックスがあるのかもと思われるので、“よりセキュアな実装"を目指しているLibReSSLにも期待したい。

参照

@IT http://www.atmarkit.co.jp/

UbuntuUpdates http://www.ubuntuupdates.org/

OpenSSL http://www.openssl.org/

CVE https://cve.mitre.org/

The CERT Division http://www.cert.org/

Japan Vulnerability Notes http://jvn.jp/

IIJ Security Diary https://sect.iij.ad.jp/

@znz blog http://blog.n-z.jp/

Heartbleed Bug http://heartbleed.com/

株式会社レピダム http://lepidum.co.jp/

LibReSSL http://www.libressl.org/

Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/