Switchboard

複数回線を束ねて通信速度を飛躍的に向上させるクラウドサービス「Switchboard」kickstarterで資金募集中との事。

Switchboard

kickstarter.comより

Connectifyとしては昨年発表しているDispatchというプロジェクトがあり、どちらも遅延耐性ネットワーク(Delay Tolerant Networking:DTN)という類の通信技術になる。

昨年発表された「Dispatch」は状態の良いリンクを1つだけ選んで通信する仕組み(“Channel Dispatch”)なので電波状態が悪くなっても通信エラーになりにくい事から結果的に早くなるという印象だ。

複数キャリアのLTE回線を束ねて最強のモバイル回線を構築できる「Dispatch」を試してみたというレビューもあるが、“Combined utilized bandwidth"が20~31Mbpsの速度になっているだけで実際の転送速度(スループット)では無い。記事にも

自動的に最適な回線を選んでくれます

とか

自動的にエリア内かつ最速の回線を常に利用する事も可能

と書いてあるとおり、実際には最速回線の通信速度を超える事は無いはずだ。

対して、新しい「Switchboard」はクラウド上の仲介サーバに対して複数のリンクで並列通信する仕組み(“Channel Bonding”)で(飛躍的かどうかはともかく)通信速度は合算される事になるが、今度はレイテンシ制御などのオーバーヘッドも増えてくるので、合計帯域幅の95%が出せるというのはかなり試験的・限定的なシチュエーションと思われる。アプリは言うまでも無く、TCP輻輳制御との相性等の落とし穴も多分にあるので、そのあたりをどう実装しているのか注目したい。

参照

GIGAZINE http://gigazine.net/

ガジェットショット http://gadget-shot.com/

TechCrunch http://techcrunch.com/

Engadget http://www.engadget.com/

Connectify http://www.connectify.me/

Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/