暫定規制値

23日に東京都の金町浄水場で水道水から190Bq/kgのヨウ素131が検出され、乳児に対する水道水の摂取制限が発表された事で勃発した水騒動。

Radiation Worning

Radiation Worning

まず、東京都の対応は21日に厚生労働省健康局水道課が出した「乳児による水道水の摂取に係る対応について」に基づくものであり、しきい値となった「食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な指標値」は17日に放射能汚染された食品の取り扱いについてで列挙された「暫定規制値」が根拠となっている。

その「暫定規制値」の経緯はteam nakagawaの記事が詳しいが、「乳児がそれらを1年間摂取し続けても11.1mSvを超えないよう」に決めらているそうだ。日本周産期・新生児医学会、日本小児科学会、日本未熟児新生児学会の共同見解でも「短期間の摂取では乳児であっても健康に影響を及ぼす可能性は極めて低い」し、日本医学放射線学会も「妊婦や胎児、母乳にも影響は無い」と発表している。

なので、規制値超えでいきなり摂取規制ではなく「放射能測定の頻度を上げる」程度の監視強化レベルに留め、1週間の積算値で摂取規制に強化すべきだったんじゃないかと思うね。「迷った時は安全側に」という思想は間違いでは無いと思うが、混乱期に必要以上の規制を掛けると取り返しのつかない事態に陥る事もあるので、やはり見直す必要はあると思う。

なお、東京都が実施した乳児のいる家庭への飲料水(ペットボトル)の提供は理解できる施策だったが、500mlのPETボトルを3本ではとても充分とは言えない。しかも、心配だからとあれもこれもと一回の食事で配給飲料水を使いきってしまう例をTVで放送していて驚いたが、翌日以降はどうするつもりだったのかな。水道水と半々で混ぜることで放射性ヨウ素の濃度が半分になる事とか、勉強すべき事は多い。

追伸、ミリシーベルトとかベクレルとかグレイとかいろんな単位が出てきて混乱した時は、なるほど! 原子力AtoZを見て整理するといいと思うよ。

参照

東京都 http://www.metro.tokyo.jp/

GIGAZINE http://gigazine.net/

資源エネルギー庁 http://www.enecho.meti.go.jp/

原子力、放射線、エネルギーと環境のことが学べるあとみん http://www.atomin.go.jp/

原子力百科事典 ATOMICA http://www.rist.or.jp/atomica/

厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/

財団法人 日本分析センター http://www.jcac.or.jp/

team nakagawa http://tnakagawa.exblog.jp/

日本医学放射線学会 http://www.radiology.jp/

日本周産期・新生児医学会 http://www.jspnm.com/