eチケット
諸般の事情から久々に旅行代理店で航空券を手配したところ、初めてANAのeチケットを手にした。

eチケット
…というのは実は間違い。この紙には**「ANA eチケットお客様控え」**と書かれており、実はeチケットそのものではない。
「透明人間」が現れないのと同じく「eチケット」は手にできないのだ。
またこの「ANA eチケットお客様控え」、正式には**「航空券ご利用案内書」とされているのだが表面には全くその記載が無い。裏面にはいくつかの案内と一緒に"『航空券ご利用案内書』のご案内"という微妙な文言の説明書きがあるものの、本書が「航空券ご利用案内書」であるとは明記されておらず、全体的にわかりにくさ**が炸裂している。
てな感じのeチケット、基本的にはこれまでのチケットレスと比べて磁気ストライプ入り航空券を消費しないので自然環境を守る事ばかりがアピールされているが、根幹は磁気リーダーや自動チェックイン機を排除してコストダウンを目論む航空会社の為のシステム変更に過ぎない。
確かに高額な機械の維持費を考えるとIATAの言う航空券1枚あたり$9(≠1,000円?)というコストは決して小さくないわけで、石油高騰の折だけにチケットレス効果で値上げが抑制され利用者に恩恵がある事を期待したい。
またANAのサイトにも
航空券を持ち歩く手間がないので、無くす心配がありません。 「eチケット控え」を紛失された場合は無料で再発行でき、当日忘れても公的書類でご本人であることが確認できればご搭乗いただけます。
と書いてあるように、紛失リスクが低減されるというのもメリットかな。
とか思いきや、坂本康宏さんのようにSkipサービスにスキップされるアクシデントに遭った人もいる。なんと、手荷物カウンターで荷物を預けるとシステム的には新しいQRコードが発行され、事前にダウンロードしたQRコードは無効になるものと思われる。
ANAマイレージクラブ ICカードやおサイフケータイだとFelica情報を書換えるから大丈夫って事なのかな? 元々**「ANA eチケットお客様控え」**を利用している場合は物理的に差し替えられるしねぇ。
もう一度WebサイトからQRコードをダウンロードすれば良いのかもしれないが、保安検査場を通った後でも常時ダウンロードできるのかどうかは定かではないし、思いも寄らぬアクシデントに遭遇してなかなかそこまで気を回す余裕は無いだろう。油断大敵なりねぇ。
新しい仕組みだけにレアケースでは他にもまだまだ改善の余地はありそうだが、取り敢えず「QRコードの携帯画面利用」は避けて、ICカードやおサイフケータイが利用できないANAマイレージクラブ会員はQRコードをプリントアウトしておこう。
ちなみに、国際的にも2008年6月から全て切り替わる事からも電子チケット化の流れは決定的で、All Aboutでも書かれていたように2004年以前からわかっていた事だ。
言うまでもなくJALも同種のサービスを実施しているもののチケットレスサービスは**JALマイレージバンク会員のみで、「ICチェックインサービス」はさらにJAL ICサービスの利用者限定。これまで通りに航空券による取り扱いだった一般利用客も2月19日搭乗分からQRコードによる搭乗手続きが始まり、「ICチェックインサービス」は改めてタッチ&ゴーサービスと呼ばれる事になった。また搭乗前日に必要だった**Webチェックインも事前申込みできるように改善して、QuiCと銘打ったキャンペーンを始めている。
つまり、JALもまもなく全面的にANA同様のチケットレス(電子チケット)に移行するという事だ。
ま、スカイマークは10年前の就航当時から電子チケットだったので、ようやく大手が追いついたというだけなんだけどね。
参照
ITmedia http://www.itmedia.co.jp/
- 航空業界、電子チケットへ全面移行へ――チケット用紙の「最終発注」完了 2007年8月28日
- ANA、2007年中に国内線航空券をeチケットに全面移行 2007年8月31日
Business Media 誠 http://bizmakoto.jp/
- JAL、チェックイン不要の「QuiC」を開始 2008年1月7日
All About http://allabout.co.jp/
- 航空券がなくなりつつあることに気がついていますか? この世から航空券が消滅する日 2004年11月3日
坂本康宏のWriter’s Diary http://blog.livedoor.jp/crescent_face1984/
- Skipサービスにスキップされる 2008年2月1日