大日本印刷から約860万件の個人情報流出という大事件が発表された。
大日本印刷の発表によると
今回の社内調査および得意先における確認の結果、持ち出されたことが明らかになった個人情報の総数は8,637,405件、その所有会社数は43社です。という大規模なものだ。特にJACCSカードの会員情報15万件は深刻で、これまでに49人の会員から667万2989円の被害報告が出されているそうだ。
また2006年7月25日に公表された弥生株式会社の情報流出も今回の件に含まれているらしいが、結局犯人の家宅捜索でデータが出てくるまで流出経路等の特定が出来なかったというのは今後の情報管理において考え直さなければならないだろう。
個人的には全国718市区町村で採用する「住基カード」に不具合発覚、交換へというニュースに引っかかっている。2004年に発行した住基カードがまさにNTTコミュニケーションズ製だ。ただプレスリリースで「電子申請・届出が受け付けられない確率が理論上最大32,769回につき1回」と言っているのだが、「受け付けられない」と言われても具体的に何がどうなるので、だからどうしろと言いたいのかさっぱりわからない。
「こんなエラーが出たらリトライしてください」とか、回収なら回収、アップデートならアップデートと言えばいいのに。これじゃ、積極的に使おうって人にもそっぽ向かれちゃうよ~。
【参照】
●日経ITPro http://itpro.nikkeibp.co.jp/
┣全国718市区町村で採用する「住基カード」に不具合発覚、交換へ 2007年3月9日
┣大日本印刷の業務委託先の電算処理室勤務元社員,クレジットカード番号などの個人情報を863万件持ち出し 2007年3月12日
┣大日本印刷が取引先の個人情報を流出,トヨタなど約860万件 2007年3月12日
┗大手企業43社の個人情報863万件が流出、カード情報も含まれる 2007年3月12日
●弥生株式会社 http://www.yayoi-kk.co.jp/
┗お客様情報の流出経路に関するご報告 2007年3月12日
●NTTコミュニケーションズ http://www.ntt.com/
┗公的個人認証カードアプリケーションの不具合について 2007年3月8日