みちのくひとり旅 Page-2

97年8月2日〜9日

6泊7日で博多…(フェリー)…直江津〜男鹿(入道埼)〜小泊(権現崎)〜弘前〜青森…(フェリー)…函館(立待岬)〜積丹(神威岬・積丹岬)〜小樽(高島岬)…(フェリー)…舞鶴〜丹後(経ヶ岬)〜鳥取〜岡山〜広島〜下関〜北九州〜博多のコースを旅した時の旅日記です。


8月4日

象潟の朝日 目覚めはスッキリ…とはいかないものの、また思い出したように7号線を淡々と走り出した。

秋田県に入ったところでコンビニでパンと牛乳を買って朝食。ちょうどパン屋さんのトラックが配達に来たところだった。今では当たり前のことになってしまったけれど、夜中でもガソリンスタンドやコンビニが開いていて、何不自由無く買物ができる日本っていいなぁと今回の旅を通じてしみじみ思った。

コンビニの兄ちゃんに「干燈を観に行くんですか?」と聞かれた。 そういえば今日から秋田の干燈が始まるんだ.... でも馴染みの無い祭りには興味を示さないYANOであった。

日本海を左に見ながら、さらに7号線を走る。本荘を抜けて秋田市へ入り、追分で給油のためピットイン。

なまはげと記念写真 給油後、コーヒーを飲みながら次第に怪しくなってきた雲行きを改めて眺めつつしばし思案。
意を決して雨具の準備を始める。 と、雨合羽を着終わる前にポツリポツリと小さな雨が落ち始め、間もなく大粒の雨に変わった。服や荷物が濡れずに済んで運がいいなぁと自分に言い聞かせるように、カッパを着込む。ここから7号線に別れを告げて、男鹿半島へと向かう。

暫く降ったり止んだりしていた雨も、男鹿市に入るといよいよ雨足が強くなった。まるで雨にもめげず強気に男鹿半島一周コースを選んだ愚か者をあざ笑うかの様。目の前に広がる日本海の展望…どころか視界も数mでは楽しくないを通り越して、さすがに危なくなってきたのでおとなしく男鹿桜島荘近くの駐車場で雨宿り。それにしてもこの雨ホントに止むのかなぁと珍しく心細くなった。

入道埼灯台 心配をよそに30分ほどで雨も上がり、程なく入道埼に到着。

いつ降り出してもおかしくないような雨雲もいくぶん明るさを取り戻した様子で ほんの少しだけ安心する。

ここは昨年の2月に東京からJRとバスを乗り継いで来たところ。 あの時はまだ雪も沢山積もっていて、お目当ての灯台にも門前払いされ散々だった。 まさしく「狭き灯台の門」であった。って字が違うか。(笑)

また今回も灯台に登れなかったら…との不安を感じつつ近寄ると、灯台の門はしっかり開いてた。(^^)v 生憎のお天気を少し恨みつつも、この旅の最初の目的地である9ヶ所目の灯台を制覇し、「やっぱり雨の中を苦労してきた甲斐があったなぁ」と、しばし至福の時に浸る。

入道埼灯台からの風景 しかし、日本海から吹き付ける強い風と、少しずつ増えてきた観光客に押し出されるようにして灯台を後にして、再びバイクの傍らへ。思案の結果、雨合羽は折り畳んですぐに出せるように荷物の一番上に積み、シートに跨る。

八望台寒風山を経由して八竜町の砂丘温泉で大休止したあと能代から大館へ抜け、小坂町へ。

その夜は第2の目的地オズマ氏(仮名)宅を急襲し、久々の再会に遅くまで話が弾んだ。 九州からの急襲(笑)を暖かく迎えていただいてありがとうございました。>オズマ・コズマご夫妻
PS. 写真撮ってくるのを忘れたのは無念....f(^^;;

(ここまでの走行距離:約735km)


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Copyright (c) 1997 by Yoshihisa Yano


撮影:FUJI DS-7
'97/8/2〜9 Rel 1.00 Effect:なし

Yoshihisa Yano
e-mail:yoshihisa.yano@nifty.ne.jp