先日書いた福岡市営地下鉄Wi-Fiの件は、福岡市の政策的な事業では無かったが、市長会見平成23年2月17日によると平成24年度当初予算案には無事「公衆無線LAN環境整備事業」として3,479万2千円が計上され、地下鉄全駅、本庁舎1F等について設置される計画になっている事がわかった。
というわけで、予定通りいくと2012年5月のゴールデンウィーク頃には"無料"の「公共無線LAN」が始まる事になる。
そもそも電波自体は有限のリソースで一般的には公共のもの。「有害サイトへのアクセス規制」や「15分間で一旦切れる」などの制限が検討されているらしいものの、広く周知して上手に活用されることを期待したい。
なお、ベイサイドプレイス博多の公衆無線LANサービスは天神地下街のWiFi化と同じく九州大学がMIMO-MESH プロジェクトで開発した多段無線中継技術を用いたPicoCELAの公衆無線LANシステムが導入されているそうだ。
また、あくまでも事業主体は天神地下街とベイサイドプレイス博多なので、無料とは言えども「公共無線LAN」というわけではない。
【参照】
●ITpro http://itpro.nikkeibp.co.jp/
┗九州大学とPicoCELA、商業施設全域で公衆無線LAN利用可能に 2012年3月21日
●MIMO-MESH プロジェクト http://mimo-mesh.com/
●PicoCELA株式会社 http://www.picocela.com/
┣天神地下街を弊社機器で全面WiFi化 2011年9月6日
┗ベイサイドWi-Fi始動! 施設丸ごと隙間の無いWi-Fiオフロード空間を実現 2012年3月21日
●福岡市 http://www.city.fukuoka.lg.jp/
┣平成24年度当初予算案
┗市長会見平成23年2月17日 2012年2月17日