7/18 13:37 嘉例川駅にて 記事と写真は関係無いっす |
最近、巷を賑わせているのが「計算により他人のカード番号を導き出す」クレジットマスターと呼ばれるカード犯罪。
クレジットカードの登場当初から原理的にはわかってた事で、カード番号が十数桁の固定数字である限り基本的に「会員番号を擬装されるのは防ぎようがない」手法である。
但し、これまではカード番号を不正に入手したところで名義や有効期限、暗証番号などまで漏れない限り悪用する事は難しいと思われていたのだが、それが意外と簡単に悪用できるようになってきたという事だ。乱暴に言うと、有効期限なんて指折り数えられるほどの組み合わせしか無いので、利用控えや請求明細などで名義さえわかれば「暗証番号不要」の通販くらいならパスできる可能性がある。という事で、意外と穴は大きい。
まぁ、そうなってもカードを紛失したり暗証番号を漏らしたりした過失がなければ「不正使用被害補償制度」で救済されるので、利用者的には大したリスクではなく、"恐怖"などと恐れおののくほどのものではない。
いずれにせよ、一度も使わず引き出しの奥深くで門外不出なカードでも「悪用」されてしまうリスクはあるという事を認識して、「カード利用明細」と「銀行の入出金明細」は毎月欠かさずチェックするクセをつけておいた方が良い。「不正使用被害補償制度」にも時効(90日間が一般的)がある。
「楽天トラベル」の詐欺事件については「クレジットマスター」で不正取得したカード番号を使ったのではなく、不正取得した「楽天ID」で登録済みのカードで決済しただけのようにも思えるのだが、はて?
【参照】
●ITmedia News http://www.itmedia.co.jp/news/
┣計算で他人のカード番号割り出す「クレジットマスター」初摘発へ 2009年7月7日
┣カード番号の規則性悪用「クレジットマスター」 流出防止は困難 2009年7月7日
┗勝手に使われるクレジットマスターの恐怖……“なりすまし”の裏事情 2009年7月21日
●INTERNET Watch http://internet.watch.impress.co.jp/
┣他人のカード番号を計算で割り出す「クレジットマスター」初摘発 2009年7月7日
┣「クレジットマスター」か? 警視庁がVIPルーム宿泊男を逮捕 2009年7月16日
┗「楽天トラベル」詐欺事件、2005年の情報流出事件とは「無関係」 2009年7月16日