既存の3Gキャリアには割り当てない方針を示した総務省の意図を伺わせるITmediaの記事に目が留まった。
回線や端末、コンテンツを携帯電話事業者が丸ごと提供する垂直統合型のビジネスモデルは、ユーザーにとってはサービスが複雑な場合に選択の手間を省くメリットがあるが、同時に他のサービスに乗り換えづらいデメリットもある。という指摘には、思わず「なるほど~」と唸ってしまう説得力がある。
確かにWiMAXは国際規格だと言っても、ローカルなビジネスモデルで育っては国際競争に太刀打ちできない悔しさは、3G携帯機器でも充分味わったはずだ。個人的にキャリアの利害には関心が無いのだが、くれぐれも同じ轍を踏まぬようお願いしたい。
あと、802.11nのプレ標準認定ってどうよ?という記事にも注目。これから高速な無線LANを導入しようとするならば、頭の片隅に置いておいた方が良いだろう。
【参照】
●ITmedia http://www.itmedia.co.jp/
┣アッカが子会社「アッカ・ワイヤレス」を設立──WiMAXの無線サービス開始を視野に 2007年6月21日
┣ソフトバンクモバイルとイー・アクセス、WiMAXで提携 2007年6月21日
┣“2.5GHz帯でWiMAX”の実現に向け、共同戦線──イー・アクセスとソフトバンク 2007年6月21日
┣WiMAXめぐる呉越同舟の「なぜ」 2007年6月22日
┣3GモデルじゃWiMAXは作れない”――齊藤東大名誉教授 2007年6月28日
┗「11nはもう大丈夫」――Wi-Fiのプレ標準認定は“お墨付き”になるか 2007年6月28日