今年の初荷はPENTAX Optio W20。
PENTAX Optio W20 |
元々は動画の車載撮影用のカメラを物色していたのだが、ふと目に止ったのがこいつだったわけ。ちなみにMotion JPEG(Quick Time)だが640×480で30fpsのPCM音声付動画が撮影可能。
しかし、何と言っても一番のウリは水深1.5mの防水機能。3m防水を謳うμ720SWと5m防水を謳うμ725SWには一歩譲るが、同じJIS保護等級8級。なんちゃってシュノーケリング程度では必要十分だろう。
なお水中で30分使用した後はマイク・スピーカー部の特殊シートの撥水性を確保するために5分~10分程度時間を空ける必要があるそうだが、安全に泳ぐ為にもその程度の間隔で休憩する方が望ましく、実用上問題は無い。
C-300ZOOMと防水ハウジングPT-009のコンビも生きているが、ハウジングへの封入には随分と気を遣わなくてはならない。しかも、小さく暗い液晶モニターの見づらさとピントの合わなさでうまく撮れないこと甚だしく、わざわざ大きくて邪魔なハウジングを持って行くのは激しく躊躇するところであり、逆に普段使えるカメラがハウジング抜きで水中撮影ができるというのは極めて大きな武器である。
いや、水中撮影とは縁がなくても雨中や水飛沫を浴びるようなシチュエーションでも強気に前へ出られるし、砂埃などでも壊れにくいというのは目立たないながらも切実に嬉しいポイントだ。
パンフォーカスでもシャープ |
さらにW-ZERO3[es]より小さい手のひらサイズのコンパクトさで3倍ズームを内蔵。バッテリーが単3電池でなく専用充電池なのだがこのサイズならば文句の言いようがなく、それにして価格がAmazonにて28,800円也と来れば、メモ用カメラとして持っておいても損はないだろう。
しかし、実のところ最も個人的に気に入ったのが、1cmまで近づいて撮影できるマクロモードからマニュアル、パンフォーカスまで備えた豊富なフォーカスモード。遠景がピンぼけしまくるFZ-5やCOOLPIX S4のバカAFに泣かされ続けたYANOとしては感涙モノだ。
4つの機能を割り当て可能なグリーンボタンを始め、メニューの並びや設定項目毎の保存可否などコンパクトデジカメとは思えないほどカスタマイズも充実していてスイッチオンでの使い易さはE-330以上かも。ちなみにグリーンボタンには露出補正、解像度、感度、ホワイトバランスの機能を割り当てた。
早速試し撮りしてみたが画像はCOOLPIX S4よりシャープ。AFも良好。撮影モードが「オートピクチャー」でも遠くへ向けると「風景」モードに切り替わりフォーカスは自動的に無限遠になる。自分的に言えば「あたりまえ」なのだがFZ-5やCOOLPIX S4ではできなかった心配りだ。もちろん期待のパンフォーカスも問題なし。素晴らしい。
青空の色合いも悪くないが暗部はちょっと怪しいかなぁ。でもリアルタイムのヒストグラムまであって露出補正し易いから◎。
10秒から99分まで設定できるインターバルタイマーまで持っているので定点撮影などの遊びにも使えそうだ。頑張ったなぁ>PENTAX
【参照】
●PENTAX http://www.pentax.co.jp/
┗PENTAX News Release 2006 >> 水中撮影可能な防水性能を備えたコンパクトデジタルカメラ 「 ペンタックス オプティオW20 」 2006年8月8日
●PENTAX http://www.digital.pentax.co.jp/
┗Optio W20 http://www.digital.pentax.co.jp/ja/compact/optio-w20/
●ITmedia +D http://plusd.itmedia.co.jp/
┣高感度モードを搭載した防水デジカメ「オプティオ W20」 2006年8月8日
┗どこにでも連れて行けるオールラウンダー――ペンタックス「オプティオ W20」 2006年9月15日