昨日から容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律、通称「容器包装リサイクル法」の改正によるレジ袋(持ち手のあるプラスチック製買物袋)の有料化がスタート。
METI/経済産業省より |
自宅のゴミ箱で再利用していた"一次ゴミ袋"が無くなるのは深刻で、結果的に「ゴミ袋用のビニール袋を購入する」事が想像されるため、おそらく個人的なプラスチックの消費量としては減らないのでは無いかと思われる。
ちなみに「海洋プラスチックごみ問題対策」や「プラごみゼロ」を謳いながら、"バイオマス由来のプラスチック袋"については無料配布が認められていて、吉野家、ケンタッキー、セイコーマートなどは"バイオマス由来の~"に切り替えて無料配布を継続している事例もある。
"バイオマス由来の~"は「CO2排出量抑制」の観点から認められたという事だが、バイオPETやバイオPEなどは生分解性を持たないので「海洋プラスチックごみ問題対策」とはベクトルが異なる事から、"抜け道"と揶揄される所以だが、ちょっと待て。そもそも業界団体はレジ袋削減への取組みとして「2030年度までにレジ袋辞退率60%以上」という統一方針(ガイドライン)を設けているが、この数字自体の達成はそれほど難しくないだろうし、過剰なレジ袋の配布やポイ捨ての抑制に繋がる効果はありそうだけれど、「海洋プラスチックごみ問題対策」はもうちょっと正面から取り組む必要があるんじゃないかと。
ポイ捨て防止の観点からすると、街角や公園にゴミ箱を設置すべきでは?とも思うのだが、家庭ごみを持ち込む不道徳な輩が出てくるのも自明なので、悩ましいところだ。
【参照】
●METI/経済産業省 https://www.meti.go.jp/
┗プラスチック製買物袋有料化
●NHK就活応援ニュースゼミ https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/
┗1からわかる!プラスチックごみ問題
●gooddoマガジン https://gooddo.jp/magazine/
┗海洋プラスチックごみ問題とは?日本や海外の取り組み、私たちができることを解説
●Impress Watch https://www.watch.impress.co.jp/
┣吉野家、レジ袋無料配布継続。バイオマスプラ配合に変更 2020年6月22日
┣ケンタッキー、レジ袋無料配布継続。バイオマス配合袋に切替 2020年6月22日
┗セイコーマート、レジ袋を当面無料に 2020年6月23日
●文春オンライン https://bunshun.jp/
┣「レジ袋有料化」意味はあるのか――日本での導入がこれだけ遅れた本当の理由 2020年6月12日
┗「レジ袋有料化」環境に効果ある?「プラごみゼロ」に“不都合な3つの真実” 2020年7月1日
●ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/
┗レジ袋の有料化が、プラスチックごみの削減にならない理由 2020年7月1日
●粗大ごみ回収のポータルサイト【パーフェクトクリーンセンター】 https://perfect-clean.jp/
┗福岡市2005年10月に有料化になったごみ袋1枚45円何故? 2015年3月22日
●一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会 https://www.jfa-fc.or.jp/
┣レジ袋削減への取組み
┗「レジ袋有料化」実施に伴うJFA統一方針(ガイドライン)について
●Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/
┣レジ袋
┣容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律
┣生分解性プラスチック
┣バイオマス
┗バイオプラスチック