代理出産で生まれたダウン症候群の子どもをオーストラリア人夫婦が引取拒否したというニュース。
AFPBB News記事より |
文面通り素直に受け取ると全く以て酷い話で、当然のように国際的に非難が集まっているわけだが、そんなに軽々しく論じてしまっていいの?ホントのところはどうなの…?と思っていたら拒否したという話は誤解と豪夫婦が反論という記事が出た。
先天性心疾患が確認された時に中絶を求めたのは間違い無さそうだが、ダウン症候群というのも聞かされていなかったようだ。代理母側が予定の大病院へ入院しなかったために代理母契約は無効となり双子を引き取る法的権利は無くなったものの、2人とも連れて帰るつもりでタイへ行っていたとか。やっぱり微妙に思いがすれ違っていてどちらがいいとか悪いとかいう言葉で簡単に片付けられる話では無さそうだ。
国内でも義父の精子で体外受精、79組で118人誕生というニュースが波紋を呼んでいるが、その子が成長した時に果たして伝えるべきか、ずっと隠し通すべきか、とても悩ましい話だと思う。強いて言うならば「伝えない」のが無難だと思うが、意図せずに本人がその事に気付いた時に「隠されていた事」を含めてどう感じるだろうか。
親の側、子供の側、それぞれの観点で多様な権利や考えがあると思うので、一歩引いて視るくらいの余裕が必要かな。
一連のSTAP騒動のようにメディアの論調や世論に釣られて慌てて一喜一憂してたら、本当に大切なものを見失ってしまうんじゃないかと思うよ。
【参照】
●AFPBB News http://www.afpbb.com/
┣引き取られなかったダウン症児、代理出産のあり方に一石 豪州 写真2枚 2014年8月3日
┗「ダウン症児拒否」は誤解、代理出産依頼の豪夫婦が反論 写真5枚 2014年8月5日
●ハフィントンポスト http://www.huffingtonpost.jp/
┣【諏訪マタニティークリニック】義父の精子で体外受精、118人誕生 不妊治療、79組が出産 2014年7月27日
┗ダウン症の子を産んだタイの代理母に支援の輪 依頼した夫婦は引き取り拒否 2014年8月3日
●Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/
┣ダウン症候群
┗代理母出産