ETCによる料金自動収受を前提として立案された首都高の距離別料金導入案。
ETC未搭載車へ距離別料金を適用する為の補完システムという事で打ち出された首都高X(エックス)が発表されたが、案の定また二輪車は捨て置かれたシステムには失笑せざるを得なかった。
たぶん、誰の為にもならないこんな中途半端なシステムは空想に終ると思うのでレスポンスの記事コピペしておくと、
首都高Xはとくかく簡単に取り付けられる。現在の予定では、本体を車体のシガーライターソケットに差し込むだけ。ETCと違って、首都高X本体はアンテナと一体で、あとは料金所を通過するだけだ。ただし、ETCレーンを利用することはできない。という事だ。使えそうか?使えなさそうか?はそれぞれの判断に任せたい。
この本体には通行料を決済するクレジット機能がなく、料金の支払いは首都高X専用の電子マネーカードで行うため、料金収受員のいる一般レーンで一旦停止して通行料を支払う必要がある。この料金所では、現金利用者と同じように距離別料金の最高額(東京エリアでは1200円を予定)を専用の電子マネーで支払う。
首都高X本体は、このとき道路側のアンテナに情報を送って首都高速に入ったことを同社のコンピュータに伝える。そして、首都高速を降りたところで、道路側に設置された出口アンテナに出口情報を送り、入口と出口を確定する。
支払った最高額と実際に走行した距離別料金との差額は、一般道路に出た後、電子マネー決済のできるコンビニや首都高速関連施設の電子マネー取扱い場所で、首都高X専用の電子マネーカードに払い戻される。電子マネーカードのシステムは、エディやスイカなど今あるシステムのいずれかを使っていくことになるが、首都高Xで利用した通行料の差額払い戻しのために首都高X専用の電子マネーカードが必要になる。
首都高X本体は、首都高速会社からの宅配、または首都高X取扱店で借りる。前述のように取付の手間はほとんどない。しかし、クレジットカードで決済できるETCに比べて、電子マネーの決済ができる施設に出向かなければならない。だから、最初は楽だが、あとで手間なのだ。
9/22 ファームロードwaitaにて |
ちなみに東京X(エックス)は豚肉なので、くれぐれもお間違えなきよう。
そもそも首都高速の利用者の75%がETCを使っているというのだから、いっそのことETC車載器をタダ同然で配って「ETC搭載車以外走れない」ようにしてしまえばいいのに…と思ったのだが、さっそく「首都高ETC車載器0円キャンペーン」をやってたよ。
もちろん、またしても四輪車だけだけどな。
なお首都高 距離別料金案については決定事項ではなく、まだ広く利用者からの意見を募集している段階だ。Webサイトから応募できるので、関東在住でなく年に何度かしか使わないんだけどなぁ…という人こそもの申しておいた方が良いと思うよ。〆切が平成19年10月31日(水)なので、善は急げ。
ちなみにETC助成キャンペーンであれば財団法人道路システム高度化推進機構(ORSE)で二輪車ETCらくらく導入キャンペーンで15,750円が助成される。また最大2,000ポイント(16,000円相当の通行料)が貰えるマイレージサービス購入支援キャンペーンもあるので、ETC搭載を考えているライダーにはお勧めしたい。
なお、二輪車ETCらくらく導入キャンペーンとマイレージサービス購入支援キャンペーンは重複はできないそうなので悪しからず。
【参照】
●レスポンス http://response.jp/
┣首都高X…距離別料金制度移行の切り札になるか 2007年10月22日
┣首都高X…最初は楽、あとで手間 2007年10月23日
┗首都高X…費用は数千円程度を予定 2007年10月23日
●首都高速道路株式会社 http://www.shutoko.jp/
◆首都高 距離別料金
┣距離別料金に関する懇談会からの提言及び意見募集の開始について 2007年9月20日
┣「首都高ETC車載器0円キャンペーン」を始めます 2007年10月3日
┗ETCを付けなくても距離別料金を適用可能なシステム(「首都高X(エックス)」)の検討を進めています 2007年10月22日