先日、店舗外ATMに盗撮カメラが仕掛けられていた事を明らかにした横浜銀行。12日に提携金融機関のATMから30万円余りが不正に引き出されていた事がわかったそうだ。
支店の内外を問わずATMには監視カメラが備え付けられているが、だからと言って人間が常時モニターに張り付いて監視しているわけではない。ATM機器そのものの破壊や盗難もあるので定期的にカメラを切り替えてのチェックはしているだろうが、そもそも何かあったときに振り返ってチェックする為のものであり、ものの数秒で取り付けられるような盗撮機器の設置行為には無力だ。
YOMIURI ONLINEの記事によると、今回はUFJの時と違い「色も幅もATMと揃えたカバーで巧妙に偽装していた」そうだ。よほど疑い深くないと気付かないと思われるが、なるほど見つけたのは預金を引出しに来た警備会社員の男性という事から納得。さすがはプロ。
被害は銀行が全額を補償するそうだが、スーパーや駅構内などへの無人ATM展開やデビットカードなど、利便性と共にリスクまでもを悪戯に増大させている戦略も、そろそろ見直して欲しい。
【参照】
●MSN毎日インタラクティブ http://www.mainichi-msn.co.jp/
┣ATM盗撮:横浜銀の出張所にカメラ--神奈川・平塚 2006年1月12日
┗ATM盗撮:4口座から6回計30万円余引き出し 横浜銀 2006年1月14日
●YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/
┗横浜銀のATM盗撮、41人分か…偽装カバーにカメラ 2006年1月13日
●横浜銀行 http://www.boy.co.jp/
┗当行無人出張所(店舗外ATM)に盗撮用機器が設置されていたことが判明した件 http://www.boy.co.jp/oshirase/atm.pdf 2006年1月12日