2005年6月を目処に導入が決まったAT限定二輪免許制度を含む道路交通法施行規則等の改正に向け、警察庁が一般市民からの意見募集(パブリックコメント)を開始した。
さてさて…と「道路交通法施行規則等の改正試案」(PDF)に目を通したところ
現行の大型二輪免許の技能試験において使用する自動車は、総排気量700㏄以上の自動二輪車とされていますが、総排気量700㏄以上のAT二輪車が国内で生産されていないため、AT限定大型二輪免許の技能試験においては総排気量600㏄以上650㏄以下のAT二輪車を使用することとし、当該免許で運転できるAT二輪車を総排気量650㏄以下のAT二輪車に限定することとします。という注記が気になった。現状の大型二輪免許が教習車の750ccに対して2倍近い1300ccであっても自由に乗れる事を考えると、技能試験車両の排気量を上限に設定するというのはダブルスタンダードであり、理解しがたいモノがある。
何より、昨今の市場動向として趣味性の強い商品は大型化・高級化する傾向が多い事を理解してない、極めて非現実的でナンセンスな話ではないかと思う。NMCAやJAMAなどメーカーサイドの反対意見は予想に難くないと思われるが、はてさてどうなる事やら。
【参照】
●警察庁 http://www.npa.go.jp/
┗「道路交通法施行規則等の改正試案」に対する意見の募集について http://www.npa.go.jp/comment/menkyo/honbun.htm
●日本二輪車協会 http://www.nmca.gr.jp/
●日本自動車工業会 http://www.jama.or.jp/
┗平成15年度乗用車および二輪車市場動向調査について http://release.jama.or.jp/sys/news/detail.pl?item_id=366 2004年4月8日