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Last-modified: 2024-04-08 (月)


[一語一絵/ツーリング/2002]

しろくま Super Express bound for kagoshima / 2002-09-14 (土)

そういうわけでしろくまを食べに行こう!と思ったわけ。f(^^;;

で13日の夜、キャンプ道具を積んで21時にスタート。と思ったのだが、結構な重さがあるキャンプ道具を前に「これだけの荷物を積むと二輪の機動性がスポイルされちゃうよな〜」と思い直し、今回は走りを充分楽しむ事に重点を置いてタンクバッグだけで21時半にスタート。しばらく走って雨具すら置いてきた事に気づいたが、まさにあとの祭りで運を天に任せる。

しろくまと言うと目的地は鹿児島むじゃきなのだが、時間帯を考えるとその前に腹ごしらえでしょうと言うわけで宮崎おぐらチキン南蛮を賞味する事に。ただ、それでも真っ直ぐ行ってしまうと早過ぎるので、遠回りの大分経由でR210,R10の未走区間を走る事にした。

22時半甘木で一息入れた後は、一気に3時間ノンストップで大分市を抜け、1時半大分県弥生町道の駅「やよい」でダウン。ベンチを並べて横になると、キレイな星空を見上げる。メガネを外してるのでぼやけてるよく観えんけど。f(^^;; 星がキレイだという事は放射冷却で冷えると言う事だ。全天候型のジャケットと革パンツなので身体は平気なのだが、時折吹く風が冷たくて顔が寒くなり目覚めてしまう。やむなくヘルメットを被って再び寝る。う〜む、客観的に観るまでもなく怪し過ぎるが背に腹は換えられない。(笑)

5時半に起床。軽い仮眠のつもりだったが、意外と熟睡できて目覚めスッキリ。ちょっと身体が重いのでゆっくり解して6時にスタート。時間的にはまだかなり余裕があるので、一旦R10を離れ佐伯からR388で海岸線へ遠回りする事に。

佐伯からは九州最東端鶴御崎も近いのだが、ミュージアムパークとかはまだ開いてないだろうという事もあって今回はパスし、R388蒲江町方面へ。日豊リアスラインと名付けられたこの道路。鋭意改良中だがまだ国道とは思えない1.5車線路も多く、静かな入り江に点在する鄙びた漁村の風景と相まって実にのんびりまったりした雰囲気が素敵な場所だ。フォトジェニックであるかどうかは難しいが、時間をかけてロケハンできれば素晴らしい画が撮れそうな場所だ。

延岡からR10に復帰して南下のスピードを上げる。交通量が多いわりに流れは良いのだが田園風景も単調で退屈し、川南町でダウンしてファミマの駐車場で小一時間夢の中へ沈没。それでも10時半おぐらのお膝元宮崎市中心部に到着してしまう。開店時間にはまだ早いので都城にも支店があるのならば足を延ばそうと思い、宮崎県総合文化公園にある県立図書館へ。電話帳を広げて調査したところ宮崎市より南にはなさそうなので、そのまま新聞を読んで暇を潰す。

満を持して11時半おぐら瀬頭店へ。11時開店だったらしく席はほぼ埋っていたが、待たされる事なく待望のチキン南蛮に舌鼓を打った。甘酢の効いたタルタルソースが絶品だにゃぁ。(^^)

おぐら瀬頭店 チキン南蛮(ライス付き):900円 営業時間:11〜21時半
TEL:0985-23-5301 宮崎市瀬頭2-2-23

12時過ぎにリスタート。今日の宮崎は薄曇りだが、昨夜の寒さがウソのように蒸暑さ大爆発。インナーはTシャツのみ、ジャケットのベンチレーションも全開でR220へ突入。背の高いパームやしが立ち並ぶ中央分離帯が南国情緒&ゴキゲン度日本一宮崎南バイパスを快走し、テンション急上昇。青島からはこちらもゴキゲン度が高い日南フェニックスロードで久々のシーサイドライディングを堪能。風光明媚な日南海岸を背景にちょっと背の低いフェニックスが立ち並ぶ姿もまた実に絵になるシーンだ。

ハードに攻めてる訳ではないが、きっちりブレーキを使ってすっとバンクさせる。バイクが出口を向いたらグイッとアクセルを開けて車体を起しながら加速させる。やっぱりバイクはキビキビした走りをしないとね!とひとり悦に浸る。キャンプ道具は置いてきて正解だったな。

13時日南からこれも未走のR222へスイッチ。飫肥の街を抜けると豪快な山道を駆け登る。鹿児島県に入ると県道71号線503号線501号線と繋いでR10に合流。加治木磯庭園付近の渋滞を我慢で抜け、15時半にいよいよ目的地天文館に到着した。

本家むじゃき(店名はなぜか「むじゃっきっこ」と言う)はほぼ満席で、少し待たされた後案内された。いよいよ念願のしろくまにありつけるわけだ。ここで写真を撮ろうとデジカメのスイッチを入れると残り容量が少ない事に気付いた。「こないだ撮ったのを消してないやん」と思って躊躇せず全画像削除を実行してしまい、10枚にも満たないとはいえ今日これまでに撮った画像も含めて全て消してしまった…。

という悲しい事故があったものの、気を取り直してしろくまと対峙する。鹿児島も蒸暑くて程よく汗をかいた後だけにウマい〜と喜んでバクバク喰ってしまったら大失敗、30秒で喉が冷たくなって死にそうになる。慌ててコップの水を口に流し込み難を逃れる。ははん、水がちょっとぬるいのはこういうワケがあったのねん、と納得。かき氷はやはりふたり以上で話をしながら食べないと…ひとりで喰ってると間が持たないゾ。

青空と白い道
鹿児島市、天文館むじゃきっこにて

これが白熊に見えるかどうかはともかく630円という値段に見合う満足感は得られた。まぁ年に一度は夏ツーリングのトピックスとしておあつらえ向きだと思う。

むじゃき しろくま:630円 営業時間:11〜22時
TEL:099-222-6904 鹿児島市千日町5-8

余裕があればこの後こむらさきでラーメンを喰って帰ろうかと思ったが、まだチキン南蛮が腹に残っているので、今回は見送ってまたの機会に。こむらさきもなかなか縁遠い。

16時過ぎ天文館をリスタート。気持ち的にはちょいと遅めだが、まぁ事故らぬよう焦らず慌てず帰りましょう。混んでたR10を戻るのもイヤなので、未走のR3方向をチョイス。そういえば宮之城町も行った事無いな〜と思い、小山田で給油の後未走のR328にスイッチ。あちこちに乱立する温泉の案内板に惹かれながらも快走モードに入ったYANOは立ち止まること許されず、断固たる決意と共に宮之城町へ。

そこから更にR267にスイッチし、痛くなり始めたお尻をズラしながらゴキゲンモード絶好調で18時大口市へ。ここからR268にスイッチして西へ、茜色の空を目指して豪快なワインディングを気持ち良く快走し、急ピッチで建設が進む九州新幹線の高架を潜って水俣市R3に復帰する。

車列の最後尾にくっついて真っ暗になったR3を北上。この辺も九州新幹線の高架があちこちに出現。新八代西鹿児島の部分開業が2004年春という事は再来年か…架線こそまだだがところどころ支柱までできているし、早いもんだなぁ…等と余計な事を考えながら走ってたら、予想通り睡魔が顔を覗かせ始めたので、湯浦にあるお馴染みのささ原温泉で温泉休憩。20分ほどで軽く汗と汚れを流してリフレッシュ。リラックスしてしまうまで入ると余計に眠くなるので、疲労がある時は手短に入るのが肝心だ。

ささ原温泉 大人:170円 営業時間:7〜22時
TEL:0966-86-2683 熊本県芦北郡芦北町湯浦66-1

あとは勝手知ったるR320時半熊本市内まで北上したところで、もう帰ったも同然?な余裕しゃくしゃくな気分になり、ここでラーメンを喰って帰る事に。と言っても熊本ラーメンで唯一知っている黒亭はもう閉店してそうな時間なので、まずは本屋に立寄ってタウン情報クマモトの別冊『熊本のラーメン』(そのまんまやんか…)750円をGet。ちらっと見た「るるぶ」にも載ってた事と、アクセスの容易さからやまとラーメンをセレクト。強烈なニンニクの香りとは裏腹に、脂や臭みもなくあっさりしたスープがウマい。熊本ラーメン侮り難し。

やまとラーメン ラーメン:500円 営業時間:17〜深夜2時
TEL:096-325-9434 熊本市田崎本町3-2

21時15分頃リスタート。念の為に植木で最後の給油を行い、淡々とR3を北上。やっぱり比較の為に久留米ラーメンも喰っとくか!?と丸星ラーメンで足を止める。こってり浮いた濃厚な脂とクセが強い臭いに躊躇するが、口にしてみるとそれほどでは無い。と言っても、ここが豚骨ラーメンの原点と言われる久留米ラーメンの真骨頂なので、熊本ラーメンのそれよりはかなり濃厚なのだ。十把一絡げに「とんこつラーメン」と言っても同じモノとは思えない。たかがラーメン、されどラーメン、奥が深いのである。

丸星ラーメン ラーメン:350円 24時間営業
TEL:0942-33-6440 久留米市高野町3385

なんだかんだと寄り道しつつも結局0時ジャストに放生会の余韻漂う箱崎の我が家に到着。今度は香ばしいソースの香りがYANOを誘うが、シャワーを浴びて夢の中へ直行。880kmの最長日帰り?ツーリングだった。

参照
国土交通省 九州地方建設局
 -道の駅 九州
大分県鶴見町 九州最東端の町
天文館
天文館むじゃき
Yahoo!グルメ - 天文館むじゃき
デジタルタウン情報クマモト
 -熊本のラーメン