「BSによる地デジのセーフティーネット提供へ」,総務省が放送普及基本計画などの告示変更案によると、総務省は山間部などの地デジ難視聴世帯に対してBSデジタルで視聴できるようにする方針を決め、ご意見募集が始まった。
関東広域圏のNHKと民放キー局、合わせて7チャンネル分が同時再送信されるこの仕組みは、小笠原諸島や南北大東島などの一部離島を対象にBSアナログ放送で実施されているものと基本的に同じだ。
しかし本土向けとなる今回は、各受信地域のアナログ地上波で視聴できるチャンネルのみに視聴を制限される模様。これは原則として県域免許となっている地上波民放局の同意が前提となる区域外再送信の絡みであり、お上の意地悪ではないらしい。
気象情報や緊急地震速報など、よりローカルな情報が求められるはずの山間部に関東広域圏の番組しか放送されないって何か理解しがたいものがあると思うんだけどね。
ちなみに地上デジタルテレビ放送市町村別ロードマップによると地デジ難視聴は30~35万世帯になるそうです。
【参照】
●日経ITPro http://itpro.nikkeibp.co.jp/
┣地上デジタル放送は本当に視聴者に浸透しているのか 2008年5月16日
┣生活保護世帯に簡易チューナーを無料配布,地上波デジタル化の経済弱者支援策 2008年6月23日
┗「BSによる地デジのセーフティーネット提供へ」,総務省が放送普及基本計画などの告示変更案 2008年6月30日
●INTERNET Watch http://internet.watch.impress.co.jp/
┗補償金以外の「対価の還元」検討続ける、総務省が第5次中間答申 2008年6月27日
●GIGAZINE http://gigazine.net/
┗総務省、地上デジタル放送を視聴できない地域に首都圏で放送されている番組を配信へ 2008年7月1日
●総務省 http://www.soumu.go.jp/
┗放送普及基本計画及び放送用周波数使用計画の各一部変更案に係る意見募集の実施 2008年6月30日
●総務省地上デジタル放送に関する公開情報 http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/dtv/
┗地上デジタルテレビ放送市町村別ロードマップ