いつもなら暑さで6時すぎに目が覚めるところが、曇りが幸い?して7時過ぎに起床。朝食を摂りながら洗濯を済ませて8時半に出発。 お盆の帰省時期でもありどこで混んでもおかしくないので、混み始めたら空いている方に向かうことにして取り敢えず国道3号線を南下。 しかし、久留米と八女の市街地でいつもより少し混雑していたものの、普段と大して変わらず2時間半で山鹿へ。そのまま例の如く植木から広域農道を通って大津に抜けて俵山に12時前に到着し、ローソンおにぎりでお昼。 その後はこれまた例の如く久木野を抜けて高森へ。ここで瀬の本YHに電話するが、なんと満室ということで、初めて断られた。(;_;) 懲りずに阿蘇YMCAキャンプYHに電話。\3500の部屋しかないという事だったが、なんとか宿をGetした。
落ち着き先も決まった事で、高森湧水トンネル公園でコーヒーブレイク。ここは湧水の為に建設中断となった旧高森トンネルの跡を整備して公園としたところで、タダだし水もウマいし涼しいしで、夏場にはもってこいのオススメポイントである。 その後は月廻り温泉館(\500)の露天風呂で大休止。ぬるっとしたお湯といい、根子岳の大展望といい、阿蘇で一番の露天風呂を堪能しながら、小一時間ほどリラックスする。 その後は根子岳を廻り込んで一の宮町に抜け、滝室坂を登って波野村からミルクロードへ。産山村の山吹水源に15時半過ぎに到着。周囲はいわゆる水源かん養林の雑木林で、他に人もいなくて静かなところだった。 その後はやまなみハイウェイに抜けて、大観峰でソフトクリーム(\300)を食べ、阿蘇YMCAキャンプYHに向かった。
阿蘇YMCAキャンプYHのメインホールは今年の7月に新築したばかりで、新しくできた部屋にはトイレと洗面台が付いていて、YHにしては破格のゴージャスさである。料金も\3500(一泊二食で\5100)と高めではあるが。ちなみに\2300のキャビンもある。 お風呂も広くてキレイだったし、食事もボリューム・味ともに充分合格点。何よりペアレントさんが親切で、去年のイマイチな印象とは大違いであった。 ちなみに省エネの観点から自販機は無く、瓶ビールはあるがジュース類の販売は無い。持ち込みはできるが、部屋での喫煙・飲食は汚れるので禁止との事。去年は自販機あったのになぁ… 同室は大阪からのBMW氏で、その夜は情報交換とツーリング談義に花が咲いた。 たまたまYMCAの団体とぶつかってホールには居辛かったのでデッキのハンモックに寝転がって夜空を眺めていたら、非常に明るい流れ星が観えた。ゴォーっと音がしているのではないかと思うほどで、流れ星と言うより隕石という感じ。思わず『DeepImpact』を思い出してしまった。 |
翌朝はのんびりコーヒーを飲んでから出発。一旦、赤水へ降りて給油をしてから、再び戻ってミルクロードからやまなみハイウェイへ。一気に山下池まで抜けて、10時半に湯平温泉に到着。 有名な由布院温泉とは少し離れているが、ここも同じ湯布院町。早い話が湯平+由布院→湯布院町となったわけである。 全国的な知名度では由布院温泉にだいぶ水を開けられてしまったが、九州では『男はつらいよ』の舞台となった事でも知られる伝統と風情のある温泉街である。この湯平温泉だけでも湯布院町営の公衆浴場が6つあり、その中で一番施設が新しい「銀の湯」に入った。
宿泊客以外は\100を賽銭箱へ。トイレは浴場の裏にある。 中は男女別になっている。当然、男性用しか確認していないが、広くてキレイな脱衣場がある。また浴室には湯船だけでカランや石鹸などは無い。あくまで銭湯ライクに徹している。 熱めで少し硫黄臭のあるお湯はいかにも温泉らしいが、熱くてへたばりそうだったので早々に上がった。 この後は広域農道を久住町へ向かい、白水鉱泉でタダのナチュラル炭酸水をたらふく飲んで、ガンジーファームでお約束のソフトクリーム(\300)を食べた。
国道442号線に抜けると今度は瀬の本方面へ向かい、赤川温泉でまた入浴(\500)。 ここも知る人ぞ知るという秘湯だが、暫く改装のために営業をしていなかったのである。98年末にやっと全館新装オープンしたのを思い出して立寄った。建物は良くも悪くも今風になってしまい、秘湯の一軒宿という雰囲気は薄くなってしまったが、その分だけ近寄りにくさというのは殆ど無くなった。 源泉は27℃とかなり温度が低い。九州では珍しく白濁した温泉だが、40℃程度まで加温した内湯は無色透明になってしまっている。白濁している露天(半混浴)の方は源泉の証拠である。 宿は川沿いにあってしかも露天風呂からは雄飛の滝が眺められるので、まさに夏場は川に入っている感じで特に気持ちがいい。
かなりのんびりして13時過ぎに出発。あざみ台スカイパークで「とり天定食」(\800)を食べた時には14時近くになっていた。 そろそろ帰るかなぁ〜と思いつつも木陰で少し昼寝し、15時前に重い腰を上げた。 国道442号線で瀬の本を抜けて、快適な広域農道ファームロードわいたへ。さらに脇道へそれて山川温泉に降りて、旅館「山林閤」で本日3つ目の立寄り入浴(\500)。 時計の針は15時半を過ぎていたが、ここも露天風呂から滝が見えるという事で期待して行った。しかし残念ながら滝見の湯は15時から20時までは女性用。男湯は滝の見えない巨岩の湯だった。
ここも硫黄臭くて少し白濁しているが、赤川温泉ほどではない。かなり熱めのお湯で長居できず、比較的混雑してきた事もあった事もあり、16時頃に早々に退散した。 すこし下った集落の中にも地元密着型の山川温泉共同浴場があったが、\200も払って入るような雰囲気でもなかったので素通りした。 ここから少し小国町中心部に向かった北里の集落にある奴留湯温泉(ぬるゆ、と読む)で本日4湯目の入浴(\200)で、火照った体を冷ました。ここも赤川温泉ほどではないが源泉が38℃と低くて、夏場には大変気持ちがよいところである。 16時半過ぎに再スタートし、国道442号線をひたすら西へ。
鯛生金山を抜けて矢部村へ入ったところで、八女の混雑を避ける為に星野村へ。 棚田や茶畑が夕日に照らされて非常に美しかった。ある種の日本の原風景を観た気がした。 合瀬耳納峠から鷹取山を経由して18時半に田主丸へ抜けて、20時前に無事に福岡に帰着した。 暑さを避け、涼を求めるというツーリングの目的からすると往復の経路を含めて100点満点。特に帰りは山間部を選んだ為に山陰に入ると肌寒いほどで、福岡の市街地に入るとまさしくムッとした。 しかし阿蘇やくじゅうの高原地域では、気の早いコスモスが咲き始めていたり、紅くなり始めた広葉樹も見受けられて、暑い暑いと言いながらも足早にやってきている秋の足音を感じた。 |
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全走行距離 560km
撮影:Nikon COOLPIX 600
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