瀬戸内しまなみツーリング Page-4
98年4月29日〜5月3日
ゴールデンウィークの7連休を利用して、尾道経由で四国へ渡ってきました。
7時すぎに国民宿舎いんのしまロッジをチェックアウトした。気になる天気はお昼ごろから雨の予報。因島の北にある重井から尾道行きのフェリーに乗る予定にしているが、まだ晴れ間も覗いているので南から水軍ラインを少し遠回りする。途中で地蔵ヶ鼻の案内板に惹かれて、わき道に外れる。 由来によると、むかし不本意にも殺されてしまった乙女の供養のために彫られたという事で、縁結び・子授け・安産など女性の願いならなんでも叶うと言われている。遊歩道を歩いて海岸まで降りるとたくさんのお地蔵さんが並んでいるが、これらはみんな願いがかなった人がお礼に奉ったモノらしい。ということはかなりご利益はありそう。 故事に所縁のお地蔵さんは岬の先端の大きな丸い岩の海側に彫られているので、海岸に降りないと遊歩道からは観る事ができない。おまけにあいにく満潮時だったようで、波に足を洗われながらもこの角度までしか寄れなかった。 |
因島を一周して、重井港に着いたのは8時を少し過ぎた頃だった。取り敢えず、今夜の宿を手配せねば。というわけで、まず「尾道ロイヤルホテル」に電話してみる。 「今夜、シングル一部屋空いてますか…?」 と、これまたあっさりOK。朝食付きで\8000と少し高いが、1階に駐車場があってバイクを濡らさずに済むので、今回は許そう。 フェリーの出航時間を待つ間に、空を見上げてふと思った。 こんなに晴れてるのに、ホントに雨降るの? |
取り敢えず午前中は晴天が続くと読み、尾道までフェリーで一気に渡るのを止めて、さらに向島へ寄り道する事にした。 残念ながら因島〜向島のフェリーは無いので因島大橋を渡って向島へ。 向島ICで降りた後、富浜から懲りずに向島一周コース。7年前にMTBで走ったコースを逆に辿ってみる。歌〜立花〜津部田と爽快なシーサイドを快走。ここでさらに寄り道。赤い向島大橋を渡って岩子島へ。 島の西側にある岩子島海水浴場は、砂浜も海も非常にキレイで、とても好きなところのひとつ。7年前と変わらぬ様子を観て安心した。 |
再び来た道を向島へ戻り、最後は福本渡船で尾道に渡った。 2日ぶりの市内を少しばかり彷徨い、浄土寺へ。ひとまず無事に帰ってこられた事への感謝と、福岡までの安全をお願いする。 缶ジュースで喉を潤しつつ、しばし鳩と戯れ、さてボチボチ次へ行こうかと思ったところで、大事件発生。 ウエストバックに入れていたハズの財布が…ない。 全財産はもとより、免許書、銀行/クレジットカードなどなど一切合財入っているので、文字通りの大ピンチである。 |
自販機で缶ジュースを買った時は確かにあったので、そこからバイクのところまで僅か50mほど、数分間の出来事である事は間違いない。2往復ほどしても見つからないので、社務所の人に「つい先ほど財布落したみたいなんですが、届け出ありませんか?」と尋ねたが、残念ながら「なかったよ」との事。 ついさっきまではあったのだし、まさか仏様の前で不届きな事をする輩もいないだろうと一緒になって探してくれたが、やはり見つからず。半ばあきらめ気味で「もう一度バイクのところから探してみるか」と戻って行ったところ、壁際で子供を抱いていたおじさんが「これ落したんじゃないのか?」と見覚えのある財布を手に歩いてきた。 助かったぁ〜。 |
「バイクの向こう側の壁際に落ちていた」との事で、丁重にお礼を申し上げる。社務所のおじさんにも見つかった事とあわせてお礼を延べて、一件落着。 観音寺の銭形を見たにも関わらずお金に苦労してしまった。と思う一方で、結局見つかったのだから苦労しなかった事になるのだろうか?とも思え、複雑な心境である。 お昼も近くなったところで、取り敢えず「尾道ロイヤルホテル」にチェックイン。まだ雨の心配は無さそうなので荷物だけ預けて、再びバイクで鞆の浦へ出掛ける。 鞆の浦も伝統的な街並み保存地区だが、港町というのは全国的にも珍しいかもしれない。しかし、街もそれほど広いわけでもなく、車の往来もかなり多いので、のんびり散策という雰囲気ではないかな。それよりも船で島に渡った方が面白そう。 |
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鞆の浦では、海を眺めながらコンビニ弁当を食べただけ。そうこうしている間に14時近くになって雲行きもだいぶ怪しくなったので、ボチボチ尾道に戻る。 そういえば、浄土寺でお礼参りをしていなかった事に気が付いて、再び立寄ってお参り。全財産が救われた事を考えると、浄財ははずまざるを得なかった。 よく考えると明日は日曜日。まだ余裕はあったが、念の為に給油をしておく。しかし\98/Lは、ちと高かったな。 ホテルに向かっているとついに雨が降り出してきたが、殆ど濡れる事もなくホテルに到着。見事なタイミングに我ながら驚きつつ、雨に濡れないようにしっかり1Fの駐車場にバイクを止める。 |
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その後は雨の尾道を歩いて楽しむ事にした。商店街を端から端まで歩いて、初めて「ゆーゆー」にも潜入。すっかり観光スポットになっていて、写真を撮っている人(他人の事は言えないが…)が多かった。内部にも確かに銭湯を思わせるモノもあるが、特にどうって事も無かった。かなり賑わってはいたが、観光客が多かったみたい。 その後、さらに土堂から千光寺山の麓を天寧寺までひとまわりしたところで、ホテルに戻った。
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関連リンク | しまなみ海道 | http://www.shimanami.or.jp/ |
尾道市 | http://www.hiroshima-cdas.or.jp/onomichi/ | |
尾道ホームページ | http://www.urban.ne.jp/home/onomichi/ | |
本州四国連絡橋公団 | http://www.hsba.go.jp/ |
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Copyright (c) 1998 by Yoshihisa Yano
撮影:Kodak DC210 Zoom
'98/4/29〜5/3 Rel 1.00 Effect:なし