ついに愛機CB400SFにとって最後の未踏県、沖縄を目指す事に。 というわけで博多と那覇を結ぶ週1便の定期フェリー琉球海運の「わかなつおきなわ」を手配。実は11月から2月中旬まで事情により博多航路が運休していたので待ちに待ったというところだ。 なお鹿児島から隔日運航のマリックスラインを使うという手もあるのだが、この時期に鹿児島まで300kmを自走するにはやはり真冬の装備が必要となる。もちろん沖縄では春から初夏の装備で充分であり冬物なんて荷物にしかならないワケなので、バイク乗りにとっては身軽な装いでスタートできる博多航路の利用価値は意外と高い。 |
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「わかなつおきなわ」が発着するのは博多港と言ってもベイサイドプレイスやマリンメッセの近くではなく香椎パークポートなので、公共交通機関でのアクセスは非常に不便極まりない場所。 何より割引航空運賃が浸透した現在、片道\14,480&所要時間26時間というのは旅客扱いではもはや勝負にならない。と思ったのだが2〜3人くらい旅客がいたのが非常に不思議。よほど飛行機嫌いなんだろうなぁ。 いちおレストランはあるのだが夕食メニューですらカレーライス、親子丼、ハンバーグくらいで、値段はもちろんそれなりに高い。また事前に時間限定で食券を販売する方式なのでうっかり寝てたりしたら喰い逸れる事になる。まぁサービスエリアと同じニチレイの自販機があるのでこっちの方がオイシイかも。 |
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なおYANOはカップラーメンとパン、それに1Lのお茶を買い込んで行った。またレストランは開放されており給湯器も含めて自由に使える。しかし給湯器が故障しててお湯がポットってのは予想外だった。 いずれにせよこの状況では旅客扱いは全く商売にならないので貨物船化も時間の問題だろうなぁ。 船室では10畳敷きの2等和室に2〜3人という程度。TVも付いててBSはもちろん陸地が見える場所では地上波もほぼ見られる。チャンネルがよくわからなかったけど。 あと内航フェリーではお約束なお風呂はあるけど故障で使えない。ていうか、意図的に風呂では無くシャワーを使うように仕向けているのだろう。そもそも沖縄や小笠原など南の島では湯船には入らずシャワーが基本なのだ。 |
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今回は往復乗船券+沖縄県内指定ユースホステル宿泊券2泊分がセットになったマリンパック沖縄\34,850(バイク航送料込)を使った。 確か正規のバイク航送料は\7,000を越えてたと思うし、琉球海運のバイク航送セットでも片道\17,170なので、ユースの入会金\2,500を払ったとしてもまだお得なのだ。 何かとあくせくする昨今、のんびり船旅で水平線を眺めるのもいいもんだよ。…シケなければね。 |
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ご多分に漏れず最も有名なジャッキーステーキハウスへ。 テンダーロインの200gにスープ・サラダ・ライスがセットで\1,500というのは確かに安いし、専門店だけあって焼き加減も絶妙でなかなかにウマい。喰っておいて損はしないと言えよう。 しかし意地悪な見方をすれば良くも悪くもUSだかオージだかの輸入肉を安く仕入れて焼いただけ。それなりの値段さえ出せば内地でも食べられる代物なのだ。という見地で、取り敢えず宿題を片付けたといったところかな。 |
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那覇の宿は\1,500という安さに魅かれて民宿「げっとう」へ。港や繁華街にほど近くちょっと物騒かな?と心配したが、道一本入るのでそれほどでもなかった。 決して広いとは言えないがドミトリーを含めて室内は清潔。共同シャワーも付いていて\1,500というのはユースよりもいい。何よりオーナー照屋さん夫婦の人柄が良くて居心地が良かった。2002年7月オープンとまだ新しいにも関わらず超割シーズンにはすぐ一杯になるというのも頷ける。 というわけで那覇の常宿決定。 民宿「げっとう」 ドミトリー\1,500 この夜はトレーナーとジャージを着ていたが、室内ならTシャツと短パンでも充分だなぁ....。 |
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安保の丘から嘉手納基地ウォッチング。米韓合同演習に加えて緊迫するイラク情勢、更に北朝鮮の挑発も一段とエスカレートしてきたところで米軍の動きも活発化しているような気配。 沖縄県平和委員会の基地監視団に加えて日本テレビも定点取材していた。 しばらく待ってたらKC-135R空中給油機が降りてきた。米韓合同演習からの帰投だろうか? それにしても全長3650mの滑走路ってスゴ過ぎ。反対側端が見えないんだけど....。 この後、雨に降られる。 |
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沖縄発祥のファーストフードとして知る人ぞ知るタコライス。宮古島でも食べた事があるのだが、今回は元祖と言われるパーラー千里を目指して金武(きん)町はキャンプハンセン第1ゲート前のいわゆる新開地繁華街へ。 ちなみに有名なキングタコス(ウチナーは「キンタコ」と呼ぶらしい!?)も実はパーラー千里の暖簾分けという話だ。 なぜか演歌がBGMな渋い雰囲気の店は、元祖というわりにこじんまり&閑散としててキッチンに立つおばちゃん一人で切り盛りしている模様。客がカウンターに米兵らしき外人一人だけだったのでビビって逃げるようにボックス席へ腰かける。我ながら小心者だ。 |
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タコライスチーズ野菜\600を頼んだのだがおばちゃんの耳で「チーズ」が抜け落ちたみたい。というわけで思わぬ「タコライス野菜」\500になったのだが、結果オーライ。やっぱりタコライスは1回食べればいいかな…って感じだなぁ。 それにしてもボリューム多過ぎ。なんか恨みでもあるのか? パーラー千里 タコライスヤサイ\500 もちろん元々が米兵相手だったのでメニューは英語でも表記されていて料金は$でも書かれている。ちなみにレートは$1=\100だったが、消費税はどうなってるのだろう? |
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タコライスは抜きにしても、アメリカのダウンタウンの様相を見せる新開地繁華街は歩いてみるべき。 当然のように米兵などが歩いているのはもちろん、ネオンや看板も日本語より英語の方が大きく表記されてディープな雰囲気を醸し出している。写真ではあまり雰囲気伝わらないと思うが、夜はちょっと怖いかもしれないなぁ。 基地の多い沖縄でもこれほど濃い場所は他に知らない。戦後の進駐軍時代ってこんな雰囲気だったのかも。 ちなみに沖縄では「繁華街」の事を「社交街」と呼ぶ。もちろん理由など知る由もないが。 |
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