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18切符の旅 2003冬

1/6(月)

指定席争奪戦 @博多

指定席券
ムーンライトながらの指定席券

18kipper(18切符愛好者)にはあまりにも有名な大垣東京を結ぶ全席指定の夜行快速列車「ムーンライトながら」を予約する為に自宅最寄りのJR九州 箱崎駅へ。ひとつしかない窓口が空くのを大人しく待って駅員に指定を依頼すると、第1希望の10日大垣東京満席との事。まぁ連休前の金曜日なのでここでの満席は折り込み済み。ここからが本領発揮と区間を大垣熱海に短縮して確認を依頼する。

これは全9両編成のうち4〜9号車が熱海から自由席設定となる為、東京までは満席でも熱海までならば確保できる可能性が非常に高いのである。列車は熱海以遠も切り離しをする事なく自由席区間としてそのまま既得権益で座って行く事ができるので、事実上東京までの指定席と対等に戦える強力な武器なのだ。

しかし、これも策むなしく満席。日にちを前後して何度も確認してもらったが結局12日(日)の大垣熱海しか空いてなかったので、やむなくこれで発券して貰う。逆の下りは東京名古屋こそ全滅だが、東京小田原は充分空いているようなので前日にでも予約すればよさそうだ。という事で指定料金\510を払って帰宅。

夜になってJRサイバーステーションで空席照会したところ9日(木)の大垣熱海に空席を発見。どうやらキャンセルが出たようだ。すかさずJR九州電話予約センターに電話して指定席の確保に成功。翌日には変更手続きを済ませ準備OK。

で、懸案の新年会を一方的かつ強引に11日に設定したのはいいものの、10日早朝に東京へ着いたところで何をするわけでもないし。ていうか、乗り放題の一日分を有効活用しない手はない…というわけで、翌日から放浪癖と相談する事になる。

参照
JR九州
 -JR九州 電話予約センターのご案内
JRサイバーステーション
ムーンライトながらガイド
夜行快速列車

1/9(木)

下関駅
9:26 下関駅にて

魂のお好み焼 @広島

広島までは12月に日帰りした時と同じタイムテーブル。今回はしっかり目覚ましをセット…したけど鳴る前に起きてしまった。我ながら天晴。PETボトルのお茶を買い込んだあと吉塚駅7時47分に発車。前回とは違って座れなかったが、この先はウンザリするほど座らなければならない(笑)ので、まずは勤労者優先というスタンスで折尾まで立って行く。

小倉かしわうどん\290をすすったあと、下関小郡で乗換え。Pocket Audioに放り込んだ25曲のメロディを道連れに周防灘をぼんやり眺めてトラディショナルな旅の雰囲気を満喫。

と言ってもただ退屈しのぎをしていたわけではなく、PHSを使って20往復以上のメールをやり取りし宿を含めた全日程をほぼ確定させた。ちなみに今回は3000km以上の長い列車の旅にも関わらず時刻表(重い&高いので)の類を一切持たず、必要に応じて携帯するパソコンでハイパーダイヤへアクセスする事に。ということでIT武装したクラシックな旅と言えるかもしれない。

13時18分広島へ到着。改札を抜けると脇目も振らずに地下道で福屋の広島駅前店へ入り、11Fフードコートのみっちゃんで肉・玉子・イカ天・ソバ\850をオーダーした。焦げる直前の香ばしいまでに焼かれたソバとしっかり圧縮されたキャベツの束。目の前で焼かれるお好み焼は12月に苦汁をなめた新幹線名店街店の悪夢を払拭するに余りある出来栄えで、まさに魂の入ったお好み焼だった。返す返すも残念だったのが「お召し上がりは?」と訊かれた時にビビってしまい、つい隣の女性に倣って「お箸で…」と言ってしまったこと。この出来栄えならばYANOでもコテでウマく喰えただろうに…。ちゅうわけで次回は必ずコテで、と心に決める。

みっちゃん 福屋広島駅前店 10:00〜22:00 第2,4水曜定休
広島市南区松原町9-1 TEL:082-568-3761

デパートのフードコートで出されるお好み焼とは思えない逸品に満足して広島駅に戻り、14時22分岡山行き山陽シティライナーに乗車した。

参照
デジタル時刻表&経路・運賃検索WEBサイト「ハイパーダイヤ」
えきから時刻表
 -広島駅 JR山陽本線上り(岡山方面)
お好み焼 総本店 みっちゃん
中国新聞
 -「炎の鉄板」好きじゃけん!お好み焼

尾道水道を望む
15:48 尾道駅前桟橋にて

18 minutes @尾道

瀬野八本松の山間部では日当たりの悪い法面には先週末の雪が残ってたりして寒々とした景色だったが、温々とした車内でウトウトしてたら15時28分三原へ到着。ここで向かいのホームに8分後発の姫路行き電車を確認した。

ムーンライトながらへの最終接続ダイヤまでは30分の余裕がある。岡山姫路でも20〜30分の乗継時間があるし、陽があるうちにもうちょっと寄道しても大丈夫そうだ…

というわけで15時41分尾道で途中下車し、すぐさまホームの時刻表をチェック。16時11分の電車が最終接続なのだが、その前に先ほど確認した姫路行き15時59分にあるのを確認する。つまり12分早めると岡山での乗換えをしないで済むというわけで、ここが思案のしどころだ。

久々の尾道は駅前再開発が終わって雰囲気が一変していたが、狭い尾道水道をフェリーが横切る尾道的な風景は健在でひと安心。願わくばフェリーに乗りこむ女子高生の通学風景でも収めたかったところだが、朝と違って時間帯が広がる夕方はなかなか出逢える事が難しい。まぁそゆオヤジ的なスケベ心はさておいても、いつ来ても何度見ても懐かしい、いつまでも残っていて欲しい情景がここにはまだあるのだ。

ひととおり駅前桟橋で写真を撮り終えたら15時54分。最終接続にするとしてもあと10分ではどこにも行けやしないので、タッタカタッタと改札へ戻って15時59分姫路行きに飛び乗った。わずか18分の滞在だったが6年ぶりの尾道は紛れもない尾道だった…

参照
デジタル時刻表&経路・運賃検索WEBサイト「ハイパーダイヤ」
えきから時刻表
 -尾道駅 JR山陽本線上り(岡山方面)
尾道市
(社)尾道観光協会

ライトアップされた姫路城を望む
19:05 国宝姫路城

初登場 @姫路

姫路には18時40分に到着。姫路直通に乗たおかげで岡山での30分以上の待ち時間を節約し、1時間以上の余裕が確保できたので初めての姫路の街に降り立つ事に。

18時過ぎではとうてい参観は叶わないだろうが、取り敢えずライトアップを期待して国宝姫路城へ。「見えないなぁ〜、ライトアップしてないのかなぁ?」と不安になりながら駅前大通りを20分ほどてくてく歩いて大手門に到着。期待通りライトアップしていて安心したのだが、よく考えると三脚を持ってないんで写真を撮るには甚だ準備不足もいいとこ。これだから行き当りばったりな旅は困るよなぁ…と他人事のようにカメラを構える。

かなりブレてるけどテレ端&1/2秒なので許して。m(__)m

再び姫路駅へ向かって駅前大通りを戻る。よさげなお店があったらメシ喰って行こうと思ってたのだが、探している時に限って見つからないのはよくあるパターンで、結局吉野屋すら見つからず収穫無し。残り時間も20分ほどしかなかったので駅ビルのフードコートでオムライス\380を放り込んだ。取り敢えずご飯が食べたかったのだが、あの作り置きでベチョっとしたケチャップライスならばコンビニおにぎりの方がまだマシだった…。

というわけで肩を落して最終接続である20時02分発の長浜行き新快速に乗り込み、文字通り後味の悪い思いで姫路を後にした。

参照
デジタル時刻表&経路・運賃検索WEBサイト「ハイパーダイヤ」
えきから時刻表
 -姫路駅 JR山陽本線上り(神戸方面)
姫路市
(社)姫路観光協会
神戸新聞姫路東部販売
 -姫路城

ムーンライトながら
23:05 大垣駅にて

知彼知己者百戦不殆 @三都物語

最終接続に乗ってしまったからにはもう寄り道は許されない。万が一接続で乗り遅れたが最後ムーンライトながらには乗れないという事だ。ま、乗換えは残すところ米原での1回限りなので大した事無いのだが、それ以前に神戸大阪京都という珠玉のスポットを通過するにあたって、血迷って降りてしまうようなバカげた行動に出たとしたら…。しかも「やっちゃいかん」とか「誰もしね〜よ」という愚行ほどやってみたくなるのがへそ曲がりたるYANOさんの常であるからして、都会の艶やかさに心動かされる事の無いようバッグから『さぬきうどん偏愛(マニアックス)』を取り出し読書に耽る。

孫子曰く「敵を知り、己を知れば、百戦殆うからず」という事だ。

いつしか車内は家路を急ぐ勤労者で溢れていたが、本を読み終える頃には再び閑散とした雰囲気に戻り、まったりとした空気が車内を満たしていた。というわけで何事もなく22時20分米原に到着。線路脇に残る雪と-1℃という気温表示に震えながら、ホーム向かい側で待つ電車に乗換えて大垣へ。

そして23時過ぎ大垣ムーンライトながらに乗り継ぎ。名古屋の手前で検札を受けたあとは、東京まで寝てればOKなのだ。

参照
小学館
 -さぬきうどん偏愛(マニアックス)
えきから時刻表
 -大垣駅 JR東海道本線上り(東京方面)
 -上り372M:快速ムーンライトながら
ムーンライトながらガイド
夜行快速列車

2日目


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