Topに戻る 波照間編, 小笠原編, 宮古,与那国編

島旅2002〜波照間編

福岡〜石垣

機内にて(dscn0008.jpg)
13日12:30 ANK735便

4月13日午前9時半。初めてMTBでのアプローチという事もあって待ち切れずに福岡空港へ向かう。石垣便はANKなので第1ターミナル。結構遠くて最終的には20分くらいかかってしまうが、空港まで自転車で20分で行けちゃうというのはやはり便利と言うしかないだろう。

10分ほどでパッキングを終えカウンターでチェックイン。手荷物検査場を通過した後、まだ1時間半ほど時間があるので待合ロビーで名著『恐るべき讃岐うどん』を読み耽る。

石垣空港にて(dscn0013.jpg)
13日13:59 石垣空港にて

と、当然のように腹が減るのはどうしたもんか?そういえばそういう時間か。石垣八重山ソバを喰おうと思っていたのだが、失敗したかなぁ?

11時50分に離陸したB737は面白くないほど順調に飛行し、定刻通り13時50分石垣空港に到着。

後部ドアから一歩外へ出ると「むぁっ」とした夏の空気に抱擁される。タラップを下り、えらく小ぢんまりとしたターミナルへ。

宮古空港と違って一昔前のターミナルだが、タラップを下りるシチュエーションは飛行機の数少ない旅情シーンである。故に石垣空港のポイントは高いと言えよう。

参照
美ら島物語
 -波照間島
沖縄県竹富町
 -波照間島
沖縄県の空港
 -石垣空港
AOXOMOXOA a home page of HONDA,So
 -波照間島あれこれ

八重山ソバ

ウマい、三枚肉ソバ(dscn0017.jpg)
13日14:42 三枚肉ソバ@丸八そば

さっそくMTBを組み上げ、14時28分に市街地へ向けてスタート。そのまま離島桟橋へ直行して15時半の高速船の手続きをするか、八重山ソバを喰うか?。

信号待ちの間に30秒ほど悩んだ結果、この時期の波照間行きなんてそんなに混んでる理由ないだろう…という読みもあって食欲の圧勝。Webでチェック済みの丸八そば屋で三枚肉ソバ\700を注文。と、空いていた事もあって5分とせずにうまいにゃぁ。

5分とかからずに離島桟橋へ。まずは中村釣具に入り水中メガネシュノーケルを購入。フィン(足ヒレ)は思ったより高価でなおかつ邪魔になるので取り敢えず見送り。今度はカメラ屋で水中写ルンです\1,500を購入し、後は船が来るまでアイスでも食べながらゆったり…と腰を降ろしたところで、大事な日焼け止めを買い忘れた事に気づき、慌てて中村釣具に戻る。

要は離島桟橋ですべて調達できるという事やね。

参照
美ら島物語
 -離島のそば屋さん
富士写真フイルム株式会社
 -フジカラー「写ルンです NEW Waterproof 27」新発売

波照間航路

ニューはてるま(dscn0022.jpg)
13日15:33 「ニューはてるま」爆走中

波照間への定期航路は石垣港離島桟橋から安栄観光波照間海運の2社が運航している。それぞれ3往復の設定があるがタイムテーブルはほぼ同じなので実質3往復と思った方が良い。ちなみに波照間行き最終便は15時30分発である。

離島桟橋に着いて真っ先に、自転車航送代が無料と言われている安栄観光に行ってみるがあっさり「満員です」と断られる。飛行機も宿も予約してるのになんで船だけ予約しなかったかなぁ、と自分の愚かさに呆れ果てるものの終わった事を悔やんでもしょうがない。

ちなみに波照間海運の後からこの航路に参入した安栄観光は航路免許の都合で12名の乗船人数規制がかかっているらしい。但し波照間海運が欠航した場合は規制適用外で60名以上の乗船が可能という事なので、いわゆる波照間海運の既得権益保護というヤツですな。

もう一つ、オフシーズンは波照間海運第2便が欠航する可能性が高いので、往復で買う時には要注意である。波照間海運の乗船券で安栄観光には乗れないのだ。

止むなく自転車航送代を覚悟の上で3軒隣の波照間海運へ。片道チケットを\3,050で購入。往復だと1割安くなるのだが、自転車航送代を考えると帰りだけでも安栄観光を使った方が安上がりになるという計算だ。いちお気になったので「自転車があるんですが…」と申告したところ、「自転車は\630くらいですので船で払って下さい」という事だ。"くらい"というのが気になるんですが…?

奥があんえい号、手前がニューはてるま(dscn0152.jpg)
15日9:51 波照間港にて

静かに桟橋を離れた高速船「ニューはてるま」は港外に出るや否やエンジン全開、エメラルドグリーンの海を跳ぶように爆走する。時折交錯する他船の波を乗り越える時なんて、ジャンピングスポットを飛ぶようだ。当然着水の時には派手に水飛沫が上がり、デッキでデジカメを抱えるYANOとMTBに容赦無く降り注ぐ。って、おぃおぃ勘弁してよぉ。慌てて中央後部に避難する。

そんなこんなでMTBは潮まみれになって16時半波照間港に到着。結局自転車航送代は請求されないまま降ろされた。しめしめ。

帰りは安栄観光\3,000を利用したが、こちらも自転車航送代を請求されなかった。しかし、聞くところによると「安栄観光を使ったけど自転車代を請求されたよ」と言う人もいて諸説混在。良くも悪くもこの大雑把さが島の社会なんだそうだ。

波照間港ターミナルには安栄観光の窓口は無く、「みのる荘」のワゴン車で販売しているので要注意。石垣から乗る時に往復で買っておけば気にしなくてよいが、いずれにしろ先に書いたような規制があるので、先着12名に入れるように早めに桟橋に並んでおく事

参照
波照間海運
安栄観光
小筆栄二さんのホームページ
 -「まい ふぇいばりっと HATERUMA」

島社会の一端

ニシ浜(dscn0040.jpg)
13日17:32 ニシ浜にて

民宿「たましろ」に荷物を置いてTシャツと短パンに着替えた後、さっそくMTBを駆ってニシ浜へ。太陽も西に傾いていてちょっと色鮮やかさには欠けるが、それでもエメラルドグリーンの海と白い砂浜が輝いている。適度に風もあって日中の強い陽射しの下ではどんな景色を見せてくれるのだろうか?期待に胸膨らませつつ、島の小さな道をプラプラと散策する。

が、待ち受けるように行く先々で見掛ける謎の男がいる。

と思ったが謎でも何でもない、同部屋の文吉氏である。ほぼ同時刻に同じ場所をスタートしたのだから無理もないが、狭い島なので好むと好まざるとに関らず幾度となく顔を合わせる事は避けられないし、またそうして日に何度となく顔を合わせざるを得ない環境も島社会の大きな背景にあると言えよう。

そういう環境で共に生活する事により一体感や仲間意識が強固になるように思う。

結局、中心部にある集落まで足を延ばしてぶらぶら宿に戻ると18時半。亜熱帯の島を照らしていた太陽も西の空を焦がしていた。

たましろPrecious Nights

見るだけでお腹いっぱいになる夕食(dscn0061.jpg)
13日19:03 たましろ夕食

さて風の噂に聞く「たましろ」の夕食タイム。何と言ってもここの売りは、ご覧のとおり並みの胃袋では喰いきれないボリューム。初日のメニューは天ぷらうどん(大盛り)、うな丼、その他大勢。まぁ詳しくは画像の方をご覧ください。もちろんYANO完食なんて到底無理、半分ちょいでギブアップ。ちなみに完食という言葉を使う人は「たましろ」経験者と思って間違い無い…

しかしバーゲン運賃設定期間とは言え、春休みとGWに挟まれたこの時期に集まりも集まったり18名。関東・関西は言うに及ばず信州や沖縄本島などから集まった老若男女入り乱れる顔ぶれに、我ながら「こいつら何者だろうか?」と思ってしまった。

いつもなのかは定かではないが波照間でしか呑めないと言われる幻の泡盛『泡波』も振る舞われ、テンションも次第に上昇。気が付くとラジカセから『たましろPrecious Night』という曲がリフレインされていた。「ヤバい、洗脳される」

なお「たましろデリシャスナイト」と聞き違えた人がいた事は厳重に秘密である。

順々にひととおりの自己紹介をしたと思ったのも束の間、隣に座っていた男性が雨上がり決死隊の宮迫に似ているという事から宮迫君と呼ばれ始め、あっさり本名がYANOの記憶から消去されてしまう事になる。いやはや、申し訳ない。

夕食(dscn0069.jpg)
13日20:29 宴たけなわ

当の本人が雨上がり決死隊を知らないと言うのも不憫この上ない事だが、泡波に洗脳された女性3人に囲まれた彼には拒否権は存在しなかった。合掌。そういうわけで今夜の弄られキャラ決定。

ちなみに第2夜の弄られキャラは2002年シーズンからドジャースに移籍した石井ちゃんであったが、翌日当の弄った本人が泥酔していて全く覚えていないという悲劇が判明。弄られ損の石井ちゃん可哀想すぎ。(笑)

まぁ『たましろPrecious Night』もいいんだけど、さすがに飽きてきたので三線でも聴きたいなぁ。と誰かが言ったか言わなかったか定かではないが、東京からやってきたと言う一人の女性が自前の三線を持って登場。「練習し始めてからまだ1ヶ月なんですけど…」と言っていたが、『安里屋ユンタ』が弾ければ我々素人を黙らせるには充分だ。

八重山の夜に情感溢れる三線の音色♪が良く似合う。

少し落ち着いたところで彼女とよくよく話をしてみてビックリ。YANOのホームページにアクセスしてくれている「波照間たましろ大好きガール」のさゆり嬢だったのだ。思わぬ出逢いに感動すると共に、随分前にWebでデジカメ画像を見たっきりなのだが意外に覚えていた自分にもちょっとビックリ。今回YANO波照間の宿に「たましろ」を選んだのは彼女のホームページを読んで洗脳されてしまったからなのだが、彼女は今年の年明けをここで迎えたと言っていたのでまさか半年も経たずに再訪しているとは思ってもみなかった。これを奇跡と言わずに何と言おう。(単なる偶然とも言いますが…)

お互いに感極まり思わず抱きしめ…なんてわけはなく、取り敢えず握手と。f(^^;;

どこからどうみても地元民の肌の色だと思てたら実はしばらく八重山を周っているカメラマンだったり、そうかと思えば信州からやってきた茶道の家元がいたり....。またなぜか礼文島フリークが多かったのも意外。しかも桃岩派、星観荘派、なぎさ派に別れて話は留まるところを知らない。

23時の消灯まで、どこまでも盛上がる『たましろPrecious Night』であった。みんな面白過ぎ。 \(^o^)/

参照
美ら島物語
 -おすすめ宿情報-八重山
音楽配信サイト「MUSIC IVORY」
 -たましろPreciousNight
山本茉莉さんのページ

南十字星

消灯を過ぎたら過ぎたで南十字星探しが始まる。

元々、島がいくら暗いと言っても街中で見るよりはマシというくらいで、海からの水蒸気などの影響も受ける為に天体観測には向いていないのだ。波照間は国内では地理的に見える可能性があるというくらいで、それでも南中前後にやっと全容を見せるくらいの高度しかない事から雲に隠れ易く、4つキレイにみえるのは月に何度かあるかどうかという程度だと言う。

そういうわけで南十字星を観るのが目的であれば南半球のニュージーランドとかオーストラリアに行った方が良い。場合によってはその方が安上がりかも?

などと思いつつも、あ〜だこ〜だ言いながらみんなで同じ方向を見上げているのもまた楽しからずや。雲が断続的に流れていたので位置・角度的には見えていたと思うのだが、いかんせん視力が乏しいもので見えたような見えなかったような…というところ。気持ち的には見えた、と。

朝食

朝食もかなりのボリューム(dscn0224.jpg)
16日8:28 たましろ朝食

夕食よりは控えめとは言うものの、朝食もかなりのボリュームで完食はかなり困難だ。この日も御飯とチャンプルーだけでお腹いっぱい。魚一匹がまるごと入ったみそ汁と言うのは拷問に近いものがあった。

しかしこれだけ食べておけば昼メシを食べなくても大丈夫という事も言えるので、頑張って食べておくべし。

さらにここでは(他の民宿は知らないが)おにぎりを作って昼メシ代わりにするという事が認められていて、朝食後にはラップと梅干しが提供される。コンビニはおろか弁当屋や食堂も少ないこの島ではありがたい事である。

なお、もう少し何かしらのおかずが欲しい人は朝食のおかずを適当に見繕ってキープしておくとリッチなお昼になるだろう。この日はトビウオの唐揚げがキープかな?

日本最南端の灯台

サトウキビ畑の中に灯台!!(dscn0091.jpg)
14日11:31 波照間灯台にて

雲が多少ある今のうちに日本最南端の碑に行っておきますか?というノリで、MTBを転がす。

気温が25℃を越えたとしても海を渡って吹く風は至って爽やかだが、4月と言えば紫外線は最も強力な時期。北回帰線(北緯23度)に近い波照間では陰を作る余地すら与えないかのように頭上から容赦無く照りつけ、ピーカンとなった時には殺人光線となりうる。

なわけで、帽子とサングラスはくれぐれも忘れないように。今日は南風がちょっと強いものの、適度に雲があって助かったよ。

さてたましろをスタートし、郵便局などのある中心部の集落を抜けると周囲は一面のサトウキビ畑に変わる。しかし冬にサトウキビの収穫が行われたはずなのだが、なぜか青々としているサトウキビがたくさん植わっていて不思議に思う。しかし、実はサトウキビの生育は1年半で現在青々としているのは去年植えられてこの冬に収穫されるものなのだそうだ。確かに刈り取られた畑もところどころにある。

しばらく走ると日本最南端の灯台、波照間灯台が見えてくる。「な〜んだ、もう海か?」と思ったが、よく考えると起伏の少ないこの島では灯台は島の中央に一つだけ位置しているのだった。地上高14mと高さもそれほどではないが、それでも360度から見えるという事からいかに波照間島が平坦かわかろうと言うものだ。

しかし、特に内部を参観できるわけでもないので、写真を数枚撮っただけで素通り。雲が流れているうちに先を急ぐのだ。

日本最南端の碑

日本最南端の碑(dscn0094.jpg)
14日11:41 高那崎にて

日本最南端の碑は北緯24度2分24秒、東経123度47分12秒の高那崎にある。ちなみに無人島まで含むと北緯20度25分、東経136度5分の沖ノ鳥島@小笠原諸島が最南端となる。

が、特に記念品などを売っている売店や土産物屋があるわけでもなくただ公園に記念碑があって、その向こうに荒々しい断崖に打ち寄せる南シナ海が広がるだけである。

ここで見掛けた人は、港から一周道路を延々と歩いてきた男性ひとりと、民宿のワゴン車でやってきた女性4人ほど。最北端の宗谷岬の賑やかさを思うと、陽光に彩られた景色に反比例するような静けさに包まれているのは何とも不思議なものだ。

ここまで灯台から10分、たましろからでも20分ほど。充分な案内板があるので道に迷う事もないだろう。道路もほとんど舗装されていてアップダウンも少ないので、民宿でレンタルしてくれるママチャリでも有効な武器になる。

ていうか、今回の3泊4日で自宅から延べ12kmくらいしか走ってないので、わざわざMTBを持って行っただけ無駄だったと言えよう。元々は最終日を石垣にして一日走る予定だったのだけど....。

波照間空港

寂しい波照間空港(dscn0097.jpg)
14日11:54 波照間空港にて

高那崎から10分ほどで波照間空港に到着。きっとここにも日本最南端の…という形容詞がつくのだろうが、管制塔も見当たらないこの空港は、知っていなければ絶対に空港とは思わぬほど猛烈にしょぼい。

定期航空路は石垣空港との間に琉球エアーコミューターの1往復があるのみ。高速艇でも1時間で行ける区間だし、航空機も定員9名のBN-2Bアイランダーという事から、それほど利用客がいるとも思えないが。

ちなみに朝9時35分に着いて折り返し9時55分発というフライトスケジュールなので、朝10時半を過ぎると空港事務所は閉まってしまうらしい。現に正午近くに行ったので、建物には全く人気がなかった。ローカル線の無人駅にも匹敵する哀愁が漂う空港というのも、それはそれでマニア垂涎の場所なのかもしれない。

片道\6,360だし、八重山諸島を低空から眺められるというポイントを考えると、片道だけ利用してもいいかな?と思う。但し民宿に予約しとけばクルマで迎えに来てくれるが、高速艇での日帰りになると島内での足が必然的に徒歩になるので辛かろうて。

参照
沖縄県の空港
 -波照間空港
琉球エアーコミューター

ニシ浜

ニシ浜のブラボーな海(dscn0131.jpg)
14日16:12 ニシ浜にて

波照間島で一番のおすすめポイントと言えばこのニシ浜をおいて他に無い。

ニシ浜と言いつつ実は波照間島の北側になるのだが、八重山の言葉で北をニシと表現する事からニシ浜と呼ばれるらしい。が、そういう細かい事はともかく、あくまでも白い砂浜、透き通るようなエメラルドグリーンの海、どこまでも青い空が広がる景色は必ず観た人の心を魅了する。

どこまでも続く遠浅の砂浜は絶好の海水浴のポイントでもあり、潮が干いた午後は浜辺近くの浅瀬が池のようになって強烈な陽射しに温められる。

ニシ浜のブラボーな海(dscn0161.jpg)
15日10:38 ニシ浜にて

こうなるとまさに波照間海浜大露天風呂となり、気持ち良さそうに昼寝している人を見掛ける事になる。実際、身体が自然に浮いちゃうし、気持ちいいんだよねぇ。

寝過ごして船に乗り遅れる、なんて事の無いように。見送りに遅れるくらいなら笑って済むけどね。(笑)

砂浜の先の珊瑚礁まで行くとクマノミなどの熱帯魚もたくさんみられるポイントでもあり、シュノーケリングも楽しい。

クマノミだ!!(fh000015.jpg)
14日 ニシ浜にて
「水中写ルンです」で撮影

そんなわけで、天気が良かったこともあり滞在中毎日通ってしまったのがこのニシ浜である。

そうして毎日通ってしまうのはYANOに限った話ではなく、他の宿に泊まっている人もまた似たようなモノ。しかもオフシーズンなので観光客もそれほど多くなく、そうして何度と無く顔を合わせているうちに仲良くなってしまう事もさもありなんなのだ。

ちなみにトイレ、無料シャワー、更衣室は完備しているが、売店などは無いので飲み物は予め準備しておくこと。15分ほど歩いて港に行けば売店でジュースでもオリオンビールでも一通りのモノは買えるが、日差しの強い日中はかなり億劫になる事間違い無しだ。

なお売店にはシュノーケリング3点セットは置いてなかったので、民宿で借りるか石垣離島桟橋で買っておく事。

見送り

波照間港での見送り(dscn0230.jpg)
16日09:58 波照間港にて

来る人があればもちろん島を離れる人もある。同じ島に3泊もしていると、そこで知り合った仲間が島を離れる場面に出くわす事も少なくない。

となればやはり名残惜しく、出てゆく船を見送りたくなるのは世の常。かくして3日目に至っては石井ちゃんと共に朝昼夕の3便全てを見送る事になった。

アンニュイな横顔(dscn0237.jpg)
16日10:41 「あんえい号」にて

間違いなく「見送り」=「別れ」なのだが、実は見送る方は比較的気楽だったりする。

島に閉じた自分の生活はまだまだ続くのだから、ある意味「見送り」はお祭り的なイベントの要素が強い。だからこそ飽きもせず日に3回も見送りに行けるように思う。

そして自分が見送られる番となったが、港での見送られる側というのは島への心残りが拭いきれず、実にセンチメンタルで切ないものだ。これは飛行機はもちろん、列車やクルマといったシチュエーションの見送りとは明らかに一線を画す。

しかし、別れが切ない分だけ出逢いの喜びが大きいのもまた事実。これもまた島旅の醍醐味なのかもしれない。出逢いと別れの妙は明確にして奥が深い。

先頭に戻る
ご意見・ご感想はこちらまで!

Copyright (c) 2002 by YANO
All rights reserved.