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知床旅情

2002年3月2日(土)

雪国/吉幾三

雪中ドライブ(dscn0010.jpg)
9:58 栗山町にて

6時半に目が覚める。外の様子が気になってすぐにカーテンを開けると、曇り空で雪がチラホラ舞い始めたところ。この時間にこの程度じゃそれほど積もりそうにないなぁ…と思って、再び布団の中へ。

しかし8時に再び目を覚ますと外は吹雪になり、道路にも雪が積もっていた!!。きゃっほ〜。

9時過ぎに出発。横殴りの風雪の中を夕張に向かう。時折地吹雪を伴うような過酷な気象条件に「この冬でも一番の荒れ方。3月にここまで激しいのは珍しい」という事。なかなか運が良いか?

夕張に向かっていくとどんどん山が険しくなっていき、路面が完全な圧雪路に変る。そんな中でもごく普通に運転する雪国ドライバーとスタッドレスタイヤの性能には驚かざるを得ない。

1時間ちょいで10時半夕張メロン城に到着。夕張メロンにちなんだものがいろいろあるかと思ったがさにあらず。メロンブランデーやリキュールの製造過程は稼動してなかったし、肝心の観光農園やら物産センターにもアクセス不可で完全に肩すかしだった。シーズンオフだからしょうがないといえばしょうがないが。

地吹雪(dscn0018.jpg)
12:09 夕張市にて

なお、ここで友人が雪に足を滑らせてコケたが、YANOは踏ん張った。v(^_^)

11時幸福の黄色いハンカチ想い出ひろばに到着。しかし、ここも深い雪の中。クルマの中から位置を確認しただけで通過し、数百mほど離れたユーパロの湯\600へ。

ここは待望の露天風呂あり。というわけで露天風呂に入ってたら髪とタオルが凍った。外気温は氷点下5℃。当たり前と言えば当たり前だが初体験の事に感動する。なるほど〜。

温まった後は腹が減ったという事で、来た道を大人しく戻って岩見沢市へ。13時にファミレスとんでんで昼食。取り敢えずホタテが喰えたのは満足だったが、かき揚げ丼全体としては衣がべちゃっとしてて△だった。雪は小康状態となったが、飽きもせず降ったり止んだりを繰り返している。

14時半江別市の友人宅に到着。出掛けに除雪した車庫前もすでに5cmほど積もっていたので、車庫に入れる為に再び雪かき。なるほど、これが毎日続くとなると大変だ。と思いながら、側で眺めるだけ。f(^^;;

あとはだらしなくTVを見ながらゴロゴロ。なんとホークス戦をやっている!!と驚いたが、対戦相手がジャイアンツだったので納得。やっぱり北海道もジャイアンツが一番人気だと。

遠くで汽笛を聞きながら/谷村新司

JR北海道の電車(dscn0024.jpg)
16:19 豊幌駅にて

そうこうしている間に陽射しも差すようになってきた。「雪止んじゃったねぇ〜」とか言いながら、札幌へ出かけようと友人宅を出たら今日一番の猛吹雪に襲われていた。

横殴りの雪で視界10mもほど、完全防備でも耳がちぎれるかと思うほど寒い。足元も滑りまくりな徒歩5分の豊幌駅までの道程は、マジで遭難するかと思ったほど。f(^^;; こんな中を札幌まで行ってもしょうがないかな?とか思ってたら電車を待っている間にはだいぶ治まり、16時20分豊幌駅から電車で札幌へ。

ジンギスカン(dscn0025.jpg)
18:15 サッポロビール園にて

16時56分札幌駅に到着。

まずは特急利尻の切符を買い、ヨドバシカメラをぶらぶら。最後にADSL体験コーナーで掲示板にアクセスし、現状報告をする。なんとも便利な世の中になったもんだ。

17時半サッポロビール園までタクシーで移動。夏に喰いそびれたお約束のジンギスカンにありつく。

サッポロビール園(dscn0028.jpg) 1/4秒手持ち…
19:39 サッポロビール園にて

入った時はでっかいホールがガラガラ。「残留ビール事件」の件もあってちょっと心配してたが、食べ終わる頃にはほぼ満席になっていてひと安心した。7年ぶりに北海道の味を堪能して満足。

サッポロビール園石鍋ジンギスカン(喰い放題:100分)\2,600飲み放題\1,000

札幌駅に戻ってちょっとビックカメラを覗いた後、大通り〜ススキノまでぶらぶら散策。

路面電車や夜景の写真を撮ったりして久々に札幌の夜を味わう。TV塔がライトアップしてなかったのはちょっと残念。f(^^;;

歩道も昼間に溶けた雪が夜になると凍ってかなり滑り易く、カウンターを当てながら歩く雰囲気。それはそれで楽しいのだが、あとで足に効いて来るのだ。しかし、この寒さでも街は賑わっているとは道産子恐るべし。

ススキノの夜景(dscn0036.jpg)
20:50 ススキノにて

22時過ぎ札幌駅で友人と別れ、特急利尻に乗車する。

特急利尻は定刻の23時に発車。札幌出発時点では仕事や遊びの帰宅客もあってほぼ満席だったが、滝川で半減、旭川を過ぎると4分の1になり、何とも言えない夜汽車のノスタルジーで車内が包み込まれる。

子供のように窓にへばりつき、真っ暗な窓の外を時折流れゆく街の光を見送る。あの明りのひとつひとつに誰かの日常があり、それを非日常からぼんやり眺めているYANOがいる。

夜汽車の車内(dscn0044.jpg)
0:43 利尻車内にて

カタンカタンとリズミカルなレールの音も、久々なせいか妙に新鮮で、何故かドキドキ。(*^^*)

ディーゼルエンジンの音が気になったのと、久々の夜汽車に興奮したのも手伝って2時頃まで眠れず、退屈しのぎにPHSからメールしまくる。が、旭川に着くまで圏外で送れなかったんだな、これが。f(^^;;

シャツがジンギスカン臭くなってて、妙に腹が減ってしまうのもまた困った。

特急利尻札幌→稚内\7,140自由席特急券\2,520

本日の移動距離 434.5 km

撮影:NIKON COOLPIX 800

明日への扉


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