Topに戻る プロローグ, 初日, 2日目, 3日目, 4日目, 5日目, エピローグ

知床旅情

2002年3月1日(金)

いい日旅立ち/谷村新司

目覚ましよりも早く7時前に目が覚める。さすがに旅立ちの朝は気合が違う。いつもの如くパンとヨーグルトで朝メシを済ませ、身仕度を整えた後デイバックひとつ背負って7時半に出発。

今回はちゃんと前夜に荷作りをしたので万全。と思いきや、箱崎駅の前でトレードマーク?のRay-Ban Wayfarerと、博多までの定期券を忘れた事に気付く。取りに戻るくらいの時間の余裕はあるのだが、取り敢えずメガネはあるし、博多まで往復でたかだか320円。というわけで、気付かなかった事にしてGO。(^^)

当り!!(dscn0002.jpg)
1/50の当りチケット

博多駅で地下鉄に乗り換え、8時過ぎ福岡空港に到着。航空券はキャッシュレスで決済済みで乗り継ぎも無いので、いつものように自動チェックイン機にカードを通して難無く発券。念の為に日付と時刻などをさらっとチェックしながら階段を登って出発ロビーへ。

その足で定番土産となった遊膳の「昆布漬け辛子明太子」を入手し、手荷物検査場ではいつものようにVictorinoxのClassicsを係員に預けて、これも難無く通過。搭乗ゲート前の待合フロアでのんびり「ほんまもん」をぼんやり観て、8時半のニュースも終わったところで何気なく再度航空券に目をやると、ベースに印刷されている当りの文字に気付く。

うぉ〜、ラッキー(^o^) と思ったものの、これから発券窓口まで手続きしないとならないのなら出発までに間に合わないかも?と、さっそく改札付近に居たANAのスタッフに問合せると「札幌でキャッシュバックできるように連絡しておきますので…」という事でひと安心。なんと札幌までタダで行けるとは思わなかったよ…、ていうか「フライトマイルを考えると割引の分だけ損をしているんじゃ?」とか思いだして本末転倒の気配。

いずれにしろいつになく幸先の良いスタートに気分良く搭乗する。きっと定期券を取りに帰ってたら当ってなかっただろうから、320円をケチらなくて良かったなぁ。世の中何が功を奏するかわからないのである。

2時間に及ぶフライトは過去最長だったが、面白くないほど穏やかに終止。気がつけば津軽海峡を越えていた。青森恐山付近はしっかり雪化粧だったものの苫小牧市街にはほとんど雪も無い状態。銀世界を期待していたYANOにとってはかなりガッカリした気分で、定刻より10分も早く新千歳空港に到着した。

機長預りとなったVictorinoxを回収し、半年振りに友人と再会。そしてキャッシュバックを受ける為にANAの発券窓口へ行くが、発券待ちの行列に10分以上並んだ上に窓口嬢もイレギュラーな手続きに手間取った結果30分近くロスしてしまった。この後は友人のクルマで行動する予定だったから多少の遅延は影響無かったものの、JRやバスを予約してたら致命的だったかもしれない。そういう意味でもラッキーだったと言えよう。

ANA273便福岡(8:55)札幌(11:05)883マイル/1421km超割:バーゲン\10,300タダ

季節の中で/松山千春

で、ターミナルを出て駐車場へ。雪は全くと言っていいほど見当たらない風景にかなりガックリ。しかし、さすがに空気は刺すように冷たい。「やっぱり寒いねぇ」と言うと「これでも随分暖かくなったよぉ、(気温も)プラスだし」との事。そりゃそうだけど。

「昼メシ何にしようか?」と相談しながら、道道130号R36苫小牧市街へ出る。ファミレスでもいいけれど、やっぱり地元北海道に敬意を表してびっくりドンキーにしよう、という事で決着。福岡にもあるんだけど…ね。(^^)

しかし大動脈のR36沿いというのに意外と見当たらない。「もうどこでもいいや、さっきのファミレスに戻ろうか?」と話をしたところでびっくりドンキーの看板を発見。無事に初志貫徹となり、日替りランチ\580にありついた。お昼時だと言うのに店内は意外に空いている。やっぱりBSE騒動の影響があるのだろうか?

待望の雪(dscn0005.jpg)
14:30 登別市カルルス町にて

お腹も満たされた後は左手におだやかな太平洋を眺めながら登別温泉に向かってドライブ。車窓から遠くに雪を頂いた樽前山が望めるものの、麗らかな陽光に包まれた車内は夏を思わせる雰囲気。これじゃ九州と変らないような気がするよ。

13時半登別市内へ入り、トンネルを抜けると左手に登別マリンパークニクスの観覧車が見てきた。ちょっとシャレた水族館だと言う。取り敢えず「行ってみる?」と聞かれたが、いい歳したおやじ2人で行くほど面の皮が厚く無いので「止めとく」と期待通りに答えて、あっさり通過。

次の交差点を右折し道道2号(洞爺湖登別線)へ。ここから意外とキツい登りになっていて、暫くすると道端に雪が見えはじめ一転して冬の気配に。そういえば沿道にも白樺の樹林が見られるようになり、やっと北海道に来たなぁ〜と実感する。南国のパームやしに対して北国の白樺という植生の違いは、異国情緒における重要なアイテムなのだ。

14時前に標高335mの登別カルルス温泉に到着。新千歳空港から80km、ゴキゲンなドライブであった。

さて入浴ポイントは一番大きそうなホテル岩井\500をチョイス。ちょうどご年配の団体さんが到着したところだったので少し躊躇したものの、また動くのも面倒くさいのでという事でそのまま大浴場へ。大きな建物の割には意外と小さな大浴場にちょっと期待外れ。しかも露天風呂は落雪の危険ありという事で閉鎖中と残念この上なし。ただ広く大きな窓から眺める雪化粧した山々の眺めはまた格別であった。名湯の誉れ高いカルルスの湯も、非常に濃厚で身体の隅々まで染み入る感じ。

全く雪の無い市街地からわずか15分程でこんなに雪深い景色を持つ温泉地があるとは、北海道恐るべし。

我が良き友よ/吉田拓郎

巨大なほっけ(dscn0008.jpg)
17:38 つぼ八@江別店にて

温泉を満喫した後は、128km程離れた江別市の友人宅へ向かう。さすがに千歳より北になると路面はしっかり除雪されているが、だんだんと道端の雪が多くなってくる。これだけの距離でも意外に地域差がある事を思い知る。

17時半江別市に到着。運転お疲れさんでした。って雪ほとんど無かったからら運転代っても良かったねぇ。すんまそん。m(__)m

その足で江別駅前のシャッター商店街にある「つぼ八」(←全国チェーン)に行って晩飯。

やっぱりほっけはデカいよねぇ....。ちょっとパサパサだったような気がするけど、シーズン外したのかな? ジャガイモもいまいち。でもイカは美味かったな。あとは適当にしゃべくりながら飲み食いしたけれど、もうあまり憶えないないぞ。

19時過ぎに姦しい女性グループが入ってきたところで退散し、友人宅でだらしなくゴロゴロくつろぐ。

TVの天気予報は「明日は吹雪く」と呟いているが、夜空には月が輝いている。当るも八卦、当らぬも八卦か、ドキドキ。(*^^*)

本日の総移動距離 1621 km

撮影:NIKON COOLPIX 800

明日への扉


Copyright (c) 2002 by YANO
All rights reserved.