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2001年3月11日(日)

春感

開聞岳と菜の花(dscn0015.jpg)
9時20分 鹿児島県開聞町にて

朝7時半に目覚める。カーテンの隙間からは麗らかな春の陽射しが漏れている。やったぜベイベ〜。昨夜買っておいたパンとヨーグルトで朝食を済ません、8時にチェックアウト。ゆっくりCBの心臓に火を入れる。鹿児島といえどもさすがに朝はまだ寒くチョークの助けが必要だが、それでも当たり前のように一発で点火。今日もゴキゲン麗しい。

身仕度を整えてスタート。片側3車線で信号も少ない産業道路からR226に繋いで、まずは指宿を目指す。

ちょっと霞んだ春らしい青空の下、穏やかに光る錦江湾を横目にR226をご機嫌に南下する。車も心無しかのんびりと走っているが、心穏やかに隊列に留まる。喜入を過ぎ指宿市に入ったところで県道28号にスイッチ。指宿市街地をバイパスして山間のアップダウンを楽しむ。

池田湖の脇を抜け、9時15分開聞岳に到着。春霞のような青空と、山麓を彩るような菜の花にこの上ない春らしさを感じる。う〜ん、はるばるやって来て良かったなぁ。あちこちで足を止めて、菜の花をモチーフに写真撮影を行いながらも、ボチボチ山川港を目指す。

「次の便は何時かなぁ?」と思いながら走っていると、山川港に向かうフェリーが見えた。まさに「してやったり!」。満面の笑みを浮かべて山川港フェリー乗場に到着。計ったかのような出港15分前であった。速やかに乗船手続きを終え、10時10分定刻に山川港を出港。次の便は12時なのでこの便を逃すとえらいロスになるところだった....。ふぅ〜

山川〜根占フェリー(40分) 125〜750cc:\780 南海郵船 TEL:0993-34-0012

R220フェニックスロードを快走(dscn0033.jpg)
13時57分 宮崎県日南市にて

行楽シーズンの日曜日という事もあって船内は家族連れで比較的賑わっていて、軽く眠っておこうというYANOの淡い目論見は桜島のように活発な薩摩のガキんちょによってあっさり打ち砕かれた。

10時50分根占港に到着。今回は昨秋訪れた佐多岬内之浦には目もくれず、鹿屋を周ってR220に入る。道の駅「おおさき」前のローソンですきっ腹におにぎりを詰め込んだ後、R220をひたすら宮崎方面に向かう。

串間市から南郷町を抜け、13時40分日南市に突入。右手に日南海岸の感動的なオーシャンビューが広がる。春霞でちょっともやっているせいか眩しいほどの青い海ではないが、ヤシやビロウの街路樹は南国情緒満点で自然と心ウキウキワクワクしてくる。

青島を過ぎ、14時半宮崎南バイパスへ。中央分離帯に並ぶパームヤシの街路樹がゴキゲンな片側2車線のパイパス路をハイペースで快走。その後は宮崎市中心部の混雑を避ける為、一ツ葉有料道路へハンドルを切る。

一ツ葉有料道路 南線\160+北線\270

一ツ葉有料道路(dscn0071.jpg)
15時00分 一ツ葉有料道路シーガイアPAにて

15時シーガイアに到着。といってもPAで写真撮影を兼ねて小休止しただけで早々に再スタートし、佐土原からはR10を北上する。

新富町で"レギュラー \101"の表示を発見。宮崎はガソリンが高いという意識が強いせいか、比較的安いと判断して給油(10.4L \101/L)を兼ねて小休止。ここから高千穂まで最短距離で120km程。何とか日が暮れる前に着けそうな確信を持てたので、大和屋ユースホステルに電話して今宵の寝床を確保する。15時20分であった。

再びR10を北上。都農に入ると進行方向にいや〜んな雲が現れ始めた。体感温度もどんどん下がり始めた事から雨の気配を感じ取り、早めに雨の装いを決断。速攻で雨対策をして先を急ぐ。

日向に入ると"レギュラー \88"の看板を発見。なんと福岡よりも安いやん。新富町で慌てて給油して損したなぁ…。

門川からはR388へスイッチ。県道20号を経て川水流に抜ける延岡をショートカットするルートだが、県道20号が改良工事の真っ最中で平日は時間帯通行止に要注意。あと間違って六峰街道に入らないように。幸いにも日曜日なので時間帯通行止に足留めされる事も無く、川水流からR218に合流。

17時半道の駅「青雲橋」に到着。ここまで霧雨のような小雨がシールドを濡らしたものの、気になるほどの雨には出逢わなかった幸運に感謝し、夕日に赤く照らされた高千穂の峰々を見上げた。ここまで来ればあと一息である。

旅館大和屋外観(dscn0078.jpg)
20時27分 旅館大和屋(ユース)

ゆっくりとしたコーヒーブレイクの後、18時大和屋YH到着。

今まではバイクなので逆に市街地から離れた高千穂YHを愛用していたが、大和屋は田舎料理が美味しいとの評判を聞いて、今回初めての利用である。ここは鉄筋の立派な旅館で、駅やバスセンターからも近く交通の便が良いのもポイント。ちなみに部屋は6畳程の和室(TV・エアコン付き)に2人というユースにしては贅沢なつくりである。

夕食は名物の田舎料理にチキン南蛮まで付いていて、調子悪い時なら間違いなく残してしまうほどボリュームたっぷり。美味しさも評判通りで◎であった。この夜のホステラーは野郎ばかり7名。YANOと同部屋の仙台からの大学生JRerの他は、岩手からの大学生Rider2人、金沢からの高校生3人、と身元判明。意外にもホステラーが多いと思っていたのだが、実は春休み期間だったという事にここで気が付いた。

そんなわけで年齢から必然的に議事進行役になってしまったが、いろいろ話をしたり聞いたりしてそれなりに盛上がり、楽しい夕食タイムであった。特に高校を卒業したばかりだというのに行き当りばったりに車で屋久島を目指そうというチャレンジ精神を持った若人達にちょっと感動した半面、改めて歳をとった自分を思い知る事になったが。

本日の走行距離 358km

撮影:NIKON COOLPIX 800

明日への扉



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