お仕事方面のサーバー構築でUbuntu 20.04をインストールしたところ、通常30分以内で終わる初期導入が1時間以上かかる問題に直面。
Seagate ST8000DM004 |
パッケージ導入時のプログレスバーも半分くらいまではいい感じで進むものの、後半のワーク領域の削除とか普段は目にも留まらぬ文字列が余裕で読てしまうほど遅々として進まず。
ストレージ構成は8TBのST8000DM004シングル構成なので、以前書いた「シングル磁気記録(SMR)方式」の方式ゆえに一定量を超える(削除を含む)書き込みが続くと性能低下が避けられないという宿命は解っていたものの、データドライブとしてXFS形式で使っている分にはそこまで気にならなかったのだが、ext4ファイルシステムでは性能低下が深刻なレベルで、ブートドライブとするのは大変厳しいという事のようだ。
取り敢えず、起動用に512GBなSSDを調達して運用開始したが、結局XFSのデータドライブでもVMやコンテナの動作に支障を来す事がわかったので、ちょっと割高だが4TBのCMRなHDDを用意する羽目に。
コスパはいいのだが、ファイルシステムを選ぶというのはちょっと厄介だな。
【参照】
●Seagate 日本 https://www.seagate.com/jp/ja/
┣内蔵ハードディスク・ドライブ
┗CMRおよびSMRハードディスク・ドライブ
●PC Watch https://pc.watch.impress.co.jp/
┣【福田昭のセミコン業界最前線】10TBの大容量HDDを実現した「SMR技術」登場の背景 2015年9月30日
┗ネットの論客にファイナルアンサー!? ~「もしかして……SMR!?」。最新2TBプラッタHDDをとことんイジメる 2018年12月3日
●AKIBA PC Hotline! https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/
┗最安の8TB HDD「ST8000AS0002」をテスト、SMR技術を再確認 2016年2月29日
●GIGAZINE https://gigazine.net/
┣WDのNAS向けHDD「WD Red」の記録方式が「RAIDに不向き」な仕様にこっそり変更されていたことが判明 2020年4月16日
┣NAS向けHDD「WD Red」の記録方式をこっそり変更した件についてWDが釈明 2020年4月22日
┣WDがNAS向けシリーズ「WD Red」で起こした問題は「沈黙し続ける企業文化そのもの」が原因との指摘 2020年6月16日
┗Western Digital製の一部HDDの回転数が公称スペックと異なることが判明 2020年9月8日
●@IT https://www.atmarkit.co.jp/
┣Linux Kernel Watch
┗Linux Storage Filesystem/MM Summit 2014からの便り 2014年4月23日
●Western Digital Corporate Blog https://blog.westerndigital.com/
┣Zonefs File-System Will Land with Linux® 5.6 2020年2月24日
┗Device-Managed Shingled Magnetic Recording (DMSMR) 2020年4月28日
●Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/
┣ハードディスクドライブ
┣シングル磁気記録方式
┣ファイルシステム
┣ext4
┗XFS