NHKニュースWebより |
首相官邸ホームページの会見全文によると
今般のG7による合意、共通のリスク認識の下に、日本として構造改革の加速や財政出動など、あらゆる政策を総動員してまいります。そうした中で、内需を腰折れさせかねない消費税率の引上げは延期すべきである。そう判断いたしました。との事。
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2020年度の財政健全化目標はしっかりと堅持します。そのため、ぎりぎりのタイミングである2019年10月には消費税率を10%へ引き上げることとし、30か月延期することとします。その際に、軽減税率を導入いたします。
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その中で、先ほど申し上げましたが、政治的な責任、かつて言っていたことと違うではないか。確かにリーマンショック級の出来事は起こっていませんし、大震災も起こっていないのは事実であります。ですから、新しい判断をした以上、国民の声を聞かなければならないわけであります。
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「国民の信を問う」以上、目指すのは、連立与党で改選議席の過半数の獲得であります。
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しかし、この選挙でしっかりと、自民党、公明党、与党で「過半数」という国民の信任を得た上で、関連法案を秋の臨時国会に提出し、アベノミクスを一層加速させていく。その決意であります。
もちろん増税自体には功罪両面あるので「政策手段としての増税見直し」も全面否定するつもりはないが、平成26年11月の会見では
来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。との事だったのに、いつの間にかリーマン・ショックや『東日本大震災』級の事態が発生しない限り…という"判断条項"が付いたし、年明け以降の流れからして「増税延期」に着地するんだろうな~と思っていたが、新しい判断という見解は「開き直り」としか思えないねぇ…
しかも、G7の首脳宣言を大義名分に「参議院選挙の争点」にしてしまうというのは驚いたな。ちなみに、参議院選挙は6月22日公示、7月10日投票の日程だそうな。
【参照】
●NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/
┣伊勢志摩サミット
┣サミット討議で首相「リーマンショック前と似た状況」
┣伊勢志摩サミット「世界経済は厳しい状況」 2016年5月26日
┣「G7伊勢志摩首脳宣言」の主な内容 2016年5月27日
┣首相 消費税率引き上げ 2年半の再延期の考え伝える 2016年5月28日
┗首相 会見で消費税率引き上げ2年半再延期を表明 2016年6月1日
●Huffington Post http://www.huffingtonpost.jp/
┣安倍首相、消費増税を再び先送りへ 延期期間は? 2016年5月26日
┗消費増税の再延期、安倍首相が表明 「これまでのお約束とは異なる、新しい判断だ」 2016年6月1日
●首相官邸ホームページ http://www.kantei.go.jp/
┣平成26年11月18日 安倍内閣総理大臣記者会見 2014年11月18日
┗平成28年6月1日 安倍内閣総理大臣記者会見 2016年6月1日
●外務省 http://www.mofa.go.jp/
┣G7伊勢志摩サミット
┗G7伊勢志摩首脳宣言
●Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/
┣消費税
┗リーマン・ショック