YANO's digital garage

Copyright ©YANO All rights reserved. https://www.bravotouring.com/~yano/

Last-modified: 2024-04-08 (月)


[一語一絵/IT系]

新エネファーム / 2015-02-06 (金)

昨年11月に発表された[External]トヨタ MIRAIと、[External]Honda FCXクラリティで高まる[External]燃料電池自動車への期待。

新エネファーム一体型
[External]東京ガスのプレスリリースより

国内の車両価格723万円、年間販売目標台数はたったの400台程度。水素ステーションの設置目標ですら全国で100か所程度(都道府県平均2か所)なのに、[External]アベノミクス「3本の矢」を謳い[External]燃料電池車に1台あたり300万円の補助金を出して[External]燃料電池自動車第一号車試乗式を行った政府・総理大臣や、広告主である「トヨタ」と「Honda」に気を遣うマスメディアの異様なまでの肩入れが引っかかる。

[External]燃料電池というキーワードで思い出したのが、家庭用の[External]コジェネレーションシステム[External]エネファーム

都市ガスから水素を取り出して空気中の酸素と反応させて発電しながらその過程で発生する熱によりお湯を沸かす仕組みで、いわゆる[External]燃料電池の一種。ただ、好きなだけ発電してどんどん売電できるわけではなく、貯湯タンクが一杯になったところで発電もストップしてしまうらしい。つまり、お湯の消費量に比例して発電量も上下する事から、一般的には冬が多く夏は少なくなる事が予想され、太陽光発電を補完する関係も期待できる。

ちなみに、[External]西部ガスの説明によると「47%の電力を賄い、年間の光熱費を約6.7万円節約できる」そうだが、ご多分に漏れず[External]2013年に初めて200万円を切ったという「先立つもの」的な敷居がなかなか高い。

今月[External]160万円の「エネファーム」が発表されたので、2年で40万円コストダウンできた事になるが、それでもペイするには単純計算で25年以上必要。各自治体から補助金も出ているそうだが、導入が加速させるには設置工事費などを含めて15年でペイするようにする必要があるのではないだろうか。

[External]アベノミクス「第3の矢」として考えると、補助金を手厚くして「エネファーム」の普及を加速する方が「原発再稼働」よりも電力の安定供給に寄与できるのではないかと思われるし、「エネファーム」から[External]燃料電池自動車向けに水素を取り出せるようにする拡張するのもありかもよ。

【参照】
●家電Watch http://kaden.watch.impress.co.jp/
東京ガスとパナソニック、“日本初”200万円を切った「エネファーム」 2013年1月17日
貯湯ユニットとバックアップ熱源機を一体化したエネファーム 2015年2月4日
●Panasonic http://www.panasonic.co.jp/
家庭用燃料電池「エネファーム」の新製品発売について 2013年1月17日
家庭用燃料電池「エネファーム」の戸建向け新製品発売について 2015年2月4日
●東京ガス http://www.tokyo-gas.co.jp/
家庭用燃料電池「エネファーム」の新製品発売について 2013年1月17日
家庭用燃料電池「エネファーム」の戸建向け新製品発売について 2015年2月4日
●西部ガス http://www.saibugas.co.jp/
エネファーム
●Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/
燃料電池
燃料電池自動車
エネファーム