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Last-modified: 2024-04-17 (水)


[一語一絵/IT系]

Office 365発表 / 2014-10-03 (金)

マイクロソフトが今年7月の経営方針記者会見で明らかにした[External]個人向けOffice 365[External]年内投入について[External]10月17日から発売する事が発表された。

2014.10.17 Officeが生まれ変わります。
[External]Office 史上最高におトクな Office 誕生より

まず、ライセンスとしてはプリインストール用(PIPC)の「Office Premium」と単体販売の「Office 365 Solo」の2本立て。

「Office Premium」については利用できるアプリケーションの違いから「Personal」「Office Home&Business」「Professional」と3つのSKUがある。ポイントは「そのパソコンを使い続ける限り"Office 2013"を使用可能」だったのに対して、新しいライセンスモデルでは「そのパソコンを使い続ける限り"最新のOffice"を使用可能」というところ。正確に言うと未来永劫のバージョンアップ権を含むというよりは最新版しか使えなくなるのだろうと推測されるが、1年分の「Office 365サービス」の使用権も含めて現状の「Office 2013」と同じ価格帯で提供されるという、画期的な販売モデルと言える。

年額11,800円の「Office 365 Solo」では「Home」や「Personal」などのSKU(エディション)が無くなり、「Professional」相当の「Office 365 Solo」に一本化されている。利用回数は5台から2台に減っているものの、日本国内の実情に合わせて商用利用も可能となっているのがポイントだ。

なお「Office Premium」の「Office 365サービス」は年額5,800円で延長可能なので、2年目以降も「Office 365サービス」を使用したければ「Office 365 Solo」を購入する必要があるという事にはならない。但し、[External]国内提供が先送りされている「Office for iPad」のライセンスも「Office 365サービス」に含まれるようなので、注意が必要。

また「Office 2013」については現行の「Office 2013 パッケージ」も継続して「Office 365」と併売されるそうだ。「Office Professional 2013」が64,584円なので、ざっくり「Office 365 Solo」5年分相当という事になるが、「Office Professional 2013」にはクラウドサービスはもちろん「Mac版」や「Office for iPad」のライセンスなども含まれないので、お得度は「Office 365 Solo」の方がだいぶ高い。しかし、「Mac版」を考えると3台以上のライセンスが欲しいところなので、「PC、Mac、Windows タブレットなど含めて5台まで」使える[External]「Office 365 Business」(年額9,600円)も候補に入る。

個人的には単にWindows版のWord、Excel、PowerPointの3つあれば良いので37,584円の「Office Home&Business 2013」でもOKなのだが、コスパの見極めが難しいところだ。

昨年1月に[External]米国の個人向けサービス、昨年2月に[External]日本国内の法人向けサービスから1年半以上遅れた事になるが、待たされただけの価値ある内容になってるかな。何はともあれ、一斉に「通話し放題」で高値誘導にスイッチしている携帯3社とは違い、選択肢はいい方に増えた事になるので歓迎したい。

【参照】
●PC Watch http://pc.watch.impress.co.jp/
Microsoft、クラウドベースのOffice 365を個人向けにも発売 ~年額99.99ドルで、SkyDrive、Skypeの優遇も 2013年1月30日
【三浦優子のIT業界通信】なぜ日本のOffice 2013のライセンス形態が特別なのか 2013年2月22日
日本マイクロソフト、新しい「Office 365」サービスを提供開始 ~個人でも購入可能 2013年2月27日
【イベントレポート】Microsoft、iPad用Officeを無償で公開 2013年3月28日
【イベントレポート】米国をはじめ世界135地域で配信の始まった「Office for iPad」 ~Office 365契約者向け。無償利用ではOffice書類の閲覧が可能 2013年3月28日
日本マイクロソフト、「Office for iPad」の国内提供を見送り 2013年3月28日
【山田祥平のRe:config.sys】Officeがタダになって嬉しいのは誰か 2013年4月18日
日本マイクロソフト、個人向け「Office 365」の年内投入を表明 2014年7月2日
【笠原一輝のユビキタス情報局】秋モデルから大転換を迎える日本のPCバンドルOffice ~日本市場に最適化したOffice 365をバンドルへ 2014年9月9日
日本マイクロソフト、コンシューマ向けOffice 365発表 ~初来日のナデラCEOも登壇 2014年9月30日
【大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」】日本独自のOffice Premium/365 Soloがもたらすメリット 2014年10月1日
【笠原一輝のユビキタス情報局】ユーザーもPCメーカーにも新しいOfficeの選択肢の意味 2014年10月1日
【山田祥平のRe:config.sys】新Officeが生む1TBの悩み 2014年10月3日
●Microsoft Office http://www.microsoft.com/ja-jp/office/
クラウド版 グループウェア サービス Office 365
●Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/
マイクロソフト
Microsoft Office
Microsoft Office 365