今年の確定申告で活用したのが今月から標準プランに格上げしたfreeeでの帳簿付け。
http://www.freee.co.jp/より |
freeeのウリとしては銀行口座やクレジットカードのWebサービスからオンラインでデータを入手して登録できる「クラウド」な機能だが、当然freeeへ口座のアカウント情報やパスワードを開示する必要があるので、利便性と引換にリスクを負う事になる。
例え銀行口座やクレジットカードのアカウント情報が漏洩したとしてもそれ自体は明細や残高などにアクセスできるだけの権限なので、すぐに振込や買物ができるような深刻な話にはならないのだが、そうは言ってもやっぱり抜け穴があったりするのが世の常なので、何があっても120%安全とは言い切れないと思う。
また定期的に自動同期してくれるのも確かに便利ではあるが、その都度銀行側から「~のアクセスがありました」とメールが飛んでくるのも鬱陶しく、それに馴れてしまうと本当に悪意を持った不正アクセスの警報メールを漫然と見逃してしまう恐れがあるので、銀行口座の明細はCSVによる手動アップロードが無難だと考える。
また一番悩んだのが口座間振替の消し込み。福銀から西銀に振り替えたケースでは、福銀の出金と西銀の入金のどちらかを無視する必要があったのに、言われるがまま素直に操作したら両方が2重に登録されてしまった。わかってしまえば何てこと無いのだが、この辺りは自動的にマッチングして消し込みして欲しいところだ。同様に銀行の振込明細から売上高、消費税、交通費など逆向きの振替処理も盲点だったな。
クレジットカード払いの明細はクレジットカードのWebサービスからCSVをダウンロードするか、Excelで入力しておいて、カード毎に口座を作ってアップロードすれば良い。現金出金も日々入力しておいたExcelから、現金の明細のみをfreeeのフォーマットにExportして、現金口座にアップロードすればOK。
一番手間取ったのは、Webアプリであるが故に直前のページには戻れても、また1月になっているので、注目月までスクロールスクロールして選択したり、ポインティングデバイスを使って同じ操作を何度も繰り返さなければならない操作性かな。大したことないと言えばそうなのだが、キーボード操作も意識しているネイティブアプリでは当たり前だった実装だし、何度も何度も繰り返す作業だけに地味に辛かった気がする。
最終的に電子申告まではできなかったので、プリントアウトした決算書と申告書を確定申告書等作成コーナーで1時間ほど掛けて入力する事になったが、freeeのCSVインポートと自動マッチングの効果は絶大で、もう弥生のなんとかに戻るという選択肢は無くなったと断言できる。
ただ、日々自動同期させていなくても、諸々をCSVで手元に纏めておいて申告前にアップロードして一気に帳簿処理すれば2週間ほどで片付く見込みが立ったので、再び4月からは「無料プラン」に戻しておく事に。
【参照】
●INTERNET Watch http://internet.watch.impress.co.jp/
┣経理知識ゼロからの青色申告でも大丈夫!~クラウド会計サービス「freee」を使ってみた 2019年12月27日
┣第1回:準備から明細の取り込みまで~さっそくチャットサポートへ救いを求める 2014年1月27日
┣第2回:売上、経費の取引登録~自動マッチングで漏れやミスのない帳簿を作る 2014年2月10日
┣第3回:毎月決まった支払いや入金は「自動化」が便利 2014年2月12日
┣第4回:取引入力を完了、いよいよe-Taxで申告! 2014年2月17日
┗第5回:待望の確定申告書B出力機能と、iOSアプリの使い勝手を試す 2014年3月11日
●ASCII.jp http://ascii.jp/
┗注目度が高まるクラウド利用の会計・確定申告ソフト 2014年2月17日
●ライフハッカー http://www.lifehacker.jp/
┗確定申告の面倒をなくす「マネーフォワード 確定申告」で、本当にやりたい仕事をしよう 2014年2月27日
●freee http://www.freee.co.jp/
●マネーフォワード https://biz.moneyforward.com/