最近ニュースで頻繁に耳にする「PM2.5」。
微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報より |
粒子径が概ね2.5μm以下の「微小粒子状物質」を指し、粒子が細かい事から気管支や肺の奥深くまで入りやすく健康影響の可能性や発がん性が懸念されている。
特に自動車や工場の排出ガスや大気汚染に起因する事から、大気汚染が深刻な中国から日本に大量に飛来する事が心配されている。確かに北京のスモッグ映像や、在北京の米国大使館によるTwitter:BeijingAirのHazardousが並ぶ様子は些かショッキングで、正直、昨年から北京に赴任した友人の事も心配になる。
ただ、微小粒子状物質に係る環境基準自体が3年半も前に告示されている話だし、2011年2月上旬に発生したPM2.5高濃度現象のように数年前からうっすらとわかっていた事なので、今年になって大騒ぎするのはちょっと不自然。何かメディア戦略絡みの裏がありそうな印象を受ける。騒いでいる人々はマスコミに踊らされすぎでは。
勿論、福岡市や福岡県、環境省などで幅広く監視を行い、PM2.5予測情報等で基準超過時の注意を促すのは歓迎すべき施策だが、速報値で一喜一憂する事無く、騒ぐよりも先にやるべき事があるはずと思う。
【参照】
●InsightChina http://www.insightchina.jp/newscns/
┣北京のスモッグ、真の原因を探る 2012年1月30日
┣中国74都市、今年中にPM2.5測定データを公表へ 2012年5月28日
┣中国、外国領事館の大気状況公表に不快感 2012年6月7日
┣「現代漢語詞典」第6版出版 「揺号」「PM2.5」新登場 2012年7月17日
┗中国、1日からPM2.5の観測情報を発表 2013年1月4日
●福岡市 http://www.city.fukuoka.lg.jp/
┣PM2.5の現在の状況について
┗福岡市PM2.5予測情報
●福岡市 環境監視システム http://www.fukuokakanshi.com/
●福岡県庁 http://www.pref.fukuoka.lg.jp/
┣微小粒子状物質(PM2.5)の常時監視測定を開始しました
┗福岡県の大気環境状況
●環境省 http://www.env.go.jp/
┣「微小粒子状物質に係る環境基準について」(告示)について 2009年9月9日
┣平成22年度大気汚染状況について ~微小粒子状物質(PM2.5)~《一般環境大気測定局、自動車排出ガス測定局の測定結果報告》 2012年2月24日
┗微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報
●大気汚染物質広域監視システム(そらまめ君) http://soramame.taiki.go.jp/
●国立環境研究所 http://www.nies.go.jp/
┣環境数値データベース
┣SPM,PM2.5,PM10,…,さまざまな粒子状物質
┣2月初旬に九州から近畿で観測された視程低下(もやの発生)について 2011年2月10日
┗日本国内での最近のPM2.5高濃度現象について 2013年2月21日
●Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/
┗粒子状物質