docomoの報道発表資料より |
昨夜のニュースは
2012年1月25日(水)8時26分から13時08分までの間、東京都の一部地域においてFOMAの音声・パケット通信サービスがご利用しづらい状況が発生しました。というエントリ。「最大252万人に影響」という事で持ちきりでしたな。
FOMA音声ネットワークのIP化で音声といえども既に回線交換じゃないでしょう…と思ったのだが、音声はVoIPでなくCS-IP NWという「IPベースの回線交換コアNW」という実装なんだそうだ。
先日の障害要因でもあるspモードと違って「インターオペラビリティの担保」から止むを得ない部分もあるだろうが、それ以前に「新型パケット交換機」がものの数時間でオーバーロードしてしまうというのは「お粗末」。
WirelessWire Newsの記事によると、
現行パケット交換機(11台)から新型パケット交換機(3台)への切替えで、処理可能なトラフィックは同時接続数は88万から180万に増えるのに対し、1時間あたりの信号量は2750万から1410万へと減少していた。切替えにあたって、ドコモでは同時接続数を71万、1時間あたりの信号量は1200万と想定していたが、現状のトラフィック(推定)は同時接続数については71万と想定通りだったものの、1時間あたりの信号量については1650万と想定を上回っており、今回のトラブルにつながった模様だ。という事なので、接続数に対する制御信号というのはTCP以外の通信セッションを指すと思われるが、その程度の見積りすらできないようではネットワークオペレーターとしての自覚というか資質が問われるというもの。これがソフトバンクの障害だったら「そら見たことか」とお祭り騒ぎになるのは必死な大失態なので、docomoには猛省を促したい。
スマホ利用者急増が原因とかミスリードなタイトルを付けるGIGAZINEにも苦言を呈したいところだ。
昨年夏の販売開始が思われたXi対応のモバイルWi-Fiルーター「BF-01C」。10月発売も延期されて「ポシャったか?」と思ったが、「BF-01D」と型番を変えて2012年3月の発売開始だそうな。
横綱らしからぬ失態が続きますな。
【参照】
●ITpro http://itpro.nikkeibp.co.jp/
┣ドコモの東京エリア通信障害が復旧、最大約250万人に影響 2012年1月25日
┣【続報】ドコモの通信障害、パケット交換機の更新がきっかけ 2012年1月25日
┗なぜ相次ぐドコモの通信障害、スマホ時代に一変したインフラ運用の常識 2012年1月26日
●WirelessWire News http://wirelesswire.jp/
┗1/25のドコモ通信障害 原因は制御信号増加による交換機のオーバーフロー 2012年1月26日
●ケータイ Watch http://k-tai.impress.co.jp/
┣Xi対応のモバイルWi-Fiルーター「BF-01C」 2011年5月16日
┣ドコモのXi対応ルーター「BF-01C」、発売時期が未定に 2011年10月28日
┣ドコモ、東京都内で25日朝から通信障害 2012年1月25日
┣ドコモ、Xi対応ルーター「BF-01D」とUSB端末「L-03D」 2012年1月25日
┗25日のドコモ通信障害、トラフィック想定の見積もり足りず 2012年1月26日
●NTTドコモ http://www.nttdocomo.co.jp/
┣技術情報 >> サービスの高度化と経済化を実現するFOMA音声ネットワークのIP化
┣『「Xi」(クロッシィ)対応モバイルWi-Fiルーター「BF-01D」』 の開発について(「BF-01C」からの型番変更について)
┗【お詫び】2012年1月25日のFOMAの音声・パケット通信サービスがご利用しづらい状況について 2012年1月26日