WEPはRC4アルゴリズムをベースにした秘密鍵暗号方式。鍵の長さが40bitと128bitのタイプがあるが、いずれにせよ問題が多い時代遅れの仕組み。昨今では1分以内で解読される可能性があるとさえ言われていて、使っちゃダメと言われる有様。
TKIPは暗号化方式自体はWEPと同じRC4だが、端末ごとに暗号鍵が異なり、さらに鍵を刻々と変更する事でセキュリティを高めたもの。
WPAとWPA2との違いは、暗号化方式がRC4からAESに、改竄検出がICVかMICに、それぞれ強化されたのがWPA2。但しBUFFALOのWPA2は独自仕様で「AES」も追加搭載されているものもあるらしいので、その場合の違いは改竄検出のみという事になる。
WPAとWPA-PSKの違いは、外部の認証サーバーを使うかどうかという1点のみ。認証サーバーを使わないWPA-PSKが一般向け。
802.11aと802.11gというのは電波の周波数帯がそれぞれ5GHzと2.4GHzというのが最大の違い。11gの2.4GHz帯は電波法令上「小電力データシステムの無線局」となるコードレスホンやBluetooth、RFIDなどのデバイスが多く混雑しており、また電子レンジなどのノイズ等もあり電波干渉を受けやすいと言われている。その点、5GHz帯の11aの方が安定して通信できる事が多いが、直進性が強く金属製の遮蔽物がある場合には若干弱い傾向があるのと、衛星携帯電話や気象レーダー等に干渉する事があるので基本的に屋外では使用できない事に注意。
さて、年初来になるBD Remote接続障害の真相は、BDP-S370がWLI-TX4-AG300N経由で無線ルーターのWZR-AGL300NHと11aで通信するのに対して、iPod Touchが11g側になるためお互いに認識できないようだ。
試しにWLI-TX4-AG300Nを11gにしたらBD RemoteがBDP-S370を認識するようになった一方、今度は11a側に残ったX200とWLI-TX4-AG300Nの通信ができなくなった。という経緯から推測すると「無線ルーターWZR-AGL300NHでは11a/11g間での相互通信を提供していない」というのが結論。
しかしWZR-AGL300NHの設定パラメータ「プライバシーセパレータ」の説明には
ただし、有効にした場合でも、無線モード「11g(54M)」時に11aに接続した無線LAN機器と11gに接続した無線LAN機器との通信は制限されません。と書いてあるので相互通信大丈夫v(^_^)と思ったのだが…はて?
【参照】
●BB Watch http://bb.watch.impress.co.jp/
┣槻ノ木隆の「BBっとWORDS」
┣その50「WPAとWPA-PSKの違い」 2005年8月29日
┗その51「WPA2の仕組み」 2005年9月5日
●IT用語辞典 e-Words http://e-words.jp/
┣WEPとは【Wired Equivalent Privacy】
┣TKIPとは【Temporal Key Integrity Protocol】(WPA-TKIP)
┣AESとは【Advanced Encryption Standard】
┣WPAとは【Wi-Fi Protected Access】
┗WPA2とは【Wi-Fi Protected Access 2】
●インテル® カスタマーサポート http://www.intel.com/p/ja_JP/support
┗2.4 GHz コードレス電話の電波干渉について
●Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/
┣無線LAN
┣RFID
┣Bluetooth
┣2.4GHz帯デジタルコードレス電話
┗IEEE 802.11