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Last-modified: 2024-03-20 (水)


[一語一絵]

高速道路割引改定 / 2010-04-11 (日)

金曜日に発表された[External]6月以降の高速道路の料金割引制度

伊丹付近の渋滞
2009/09/26 中国自動車道にて

簡単に言うと昨年度の高速道路料金引下げで、わかりにくいと言われていた曜日や全時間帯、大都市と地方等の区別を無くし、上限を引き上げたと言う話。

大都市と地方の区別はさておき、通勤時間帯や100kmまでという妙な縛りを設けなかったのは歓迎したいが、深夜時間帯の割引まで廃止したのはかなり疑問。

さて上限金額の臨界点となるのは軽自動車・二輪車で40km、普通車で70kmなので、太宰府からだと杷木(43.5km)、みやま柳川(45.6km)、天瀬高塚(70.9km)、植木(77.3km)以遠は上限金額で打ち止めとなる。と思ってたら、大きな間違い。"上限引き上げ"以前に休日特別割引の50%OFFも廃止なので、YANOがよく使う太宰府~杷木、広川は通常料金となり実質的には倍額値上げだ。

勿論、10回に1回くらい鹿児島とか宮崎まで往復すれば取り返せる勘定だが、[External]新たな上限料金が適用される距離の利用者は、高速道路利用車の約20%という話もあり、実際に毎日のように通勤割引を利用してた人にとっては大きな痛手となるのは間違いなく、それがわかっているからこその激変緩和措置(2011年3月までETC限定の夜間/通勤時間帯3割引)だろう。

また、[External]セットアップ台数が3700万台を突破したETCに関して[External]ETC通勤割引[External]マイレージサービスなど作為的に優遇して導入を推進してきた政策転換については疑問だ。

無料化路線と接続する事も手伝って[External]通行券取り扱いとか現金支払い車への適切な対応については懸念も多く、やはり諸外国よりも先んじて[External]高度道路交通システム社会基盤を整備するというのは各産業の国際競争力を高める意味からも悪くないと思うのだが。

全線無料化を謳ってたと思ったら浮いた財源を道路建設に回すとか言い出すし、民営化した会社の経営権を蔑ろにするにも程があると思うよ。行き当たりばったりな政策だったとすると、それは政策転換以上に相当残念だ。

ちなみに、[External]2010年4月30日(金)も休日特別割引適用だそうです。

【参照】
●Car Watch http://car.watch.impress.co.jp/
国交省、高速道路無料化社会実験計画を発表 2010年2月3日
国土交通省、普通車上限2000円、軽1000円などの新たな高速道路料金割引 2010年4月9日
国土交通省、普通車上限2000円、軽1000円の新料金割引【NEXCO・本四高速編】 2010年4月9日
国土交通省、普通車上限900円とする対距離料金制【首都高、阪神高速編】 2010年4月9日
国土交通省、高速道路の新たな料金割引についての記者会見 2010年4月9日
国土交通省、新高速料金に関する質疑応答 2010年4月9日
●Response.jp http://response.jp/
ETCセットアップが3700万台を突破 2010年3月31日
高速道路無料化 とまどう高速道路会社 2010年4月1日
【高速道路新料金割引】現金とETCの割引区別なし 2010年4月9日
【高速道路新料金割引】上限料金、NEXCO系は軽1000円から大特1万円 2010年4月9日
【高速道路新料金割引】首都高速、阪神高速は対距離料金へ 2010年4月9日
【高速道路新料金割引】現金利用車は上限料金を払え 2010年4月9日
●国土交通省 http://www.mlit.go.jp/
高速道路の再検証結果と新たな料金割引について 2010年4月9日
●ETCマイレージサービス http://www.smile-etc.jp/
ETCマイレージサービスの終了に関する発表について 2010年4月9日
●Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/
ETC割引制度