平成20年度第2次補正予算関連法成立に基づく一連の「高速道路料金引下げ」施策。13日に詳細が発表され、28日からの本格スタートに先駆けて、明日20日から東京湾アクアラインおよび本州四国連絡高速道路での休日特別割引が始まる。
高速道路の有効活用・機能強化に関する計画(案)より |
また、先日書いたETC車載器導入助成も、四輪95万台,二輪5万台の上限に達するまで4月以降も助成が適用される事が発表された。
車載器そのものの製造が間に合わないとどうしようもないが、Car Watchの記事によると、3月17日現在の助成実績は4輪車279,289台、2輪車5,896台との事なので、4月までの延長は決まったも同然だ。
なお、今回の高速道路料金引下げ。「生活対策」として
- 地方部高速道路は、平日全線3割引
- 地方部高速道路で、普通車以下土日祝日上限1000円
- 都市高速は休日区間最大500円
ちなみに明日から割引が始まる東京湾アクアラインと本州四国連絡高速道路は、NEXCO3社の地方部高速道路乗り放題区間とは一線を画し、別途該当道路の通行料金が必要となる。
例えば、福岡ICから高知ICまでのルートでは、全区間が地方区間だが間に本州四国連絡高速道路を経由しているために通行料金は1,000円でなく2,000円となる事を認識しておくべきだ。
土日祝日上限1000円に対応した高速道路検索「高速.jp NEXT」というのもあるらしいので、お出かけ前にそのあたりを利用して確認しておいた方が良いだろう。
また、大都市近郊間を跨いだ場合の乗継特例については4月29日以降の適用となる。つまり、4月28日までは首都圏や京阪神圏を跨いだ走行では前後の地方区間でそれぞれ1,000円が計上されるという事だ。なんせ場当たり的な政策判断だけにシステム改修が追いついてないんだと思うが、何はともあれ休日返上で作業しているご同輩にはご苦労様と言いたいね。ただ、しばらくは計算ミスなどもありそうなので、クレジットの請求明細については厳重にチェックしたい。
そういえば「高速自動車国道の大都市近郊区間」ってどこで線を引くのかな?と思い資料を探していたのだが、ようやく高速道路の有効活用・機能強化に関する計画(案)に発見した。
首都圏の放射ルートでは
- 東名、厚木IC
- 中央道、八王子IC
- 関越道、東松山IC
- 東北道、加須IC
- 常磐道、谷田部IC
- 名神、西宮IC
- 中国道、西宮北IC
- 名神、大津IC
- 西名阪、天理IC
- 阪和、岸和田和泉IC
個人的には「平日昼間割引」と「通勤割引」の距離制限緩和で、7月以降は100kmを超えて利用する場合でも100km分が5割引となる事に注目したい。いちいち100km手前のICで降りて入り直す…なんて事をしなくても済むのは◎でしょう。
ただ、ETCカードを複数枚使って出入りしなおせば簡単にクリアできるような中途半端な100km制限なんて止めて、上限を200~300kmとかに上げてもいいんじゃないかと思うんだけどねぇ。
【参照】
●ETC総合情報ポータルサイト http://www.go-etc.jp/
┗助成制度情報
●ETC車載器新規導入助成 http://www.etcjyosei.com/
┣二輪車ETC車載器新規導入助成について
┗四輪車ETC車載器新規導入助成について
●Car Watch http://car.watch.impress.co.jp/
┣国交省、地方高速料金の土日祝日上限1000円案を含む計画案公開 2009年1月16日
┣失敗しないETC車載器導入の手引き 2009年3月12日
┣ETC通行料土日祝日上限1000円の詳細を発表 2009年3月12日
┣ETC通行料の地方区間平日全車種/全時間帯3割引以上などの詳細を発表 2009年3月12日
┣ゴーガ、土日祝日上限1000円に対応した高速道路検索「高速.jp NEXT」 2009年3月19日
┗高速道路交流推進財団、ETC車載器新規導入助成の台数を決定 2009年3月19日
●国土交通省 http://www.mlit.go.jp/
┣高速道路の有効活用・機能強化について 2009年1月16日
┗ETC車載器新規導入助成の助成台数の公表について 2009年3月19日
●NEXCO 西日本 http://corp.w-nexco.co.jp/
┣高速道路の有効活用・機能強化に関する計画(案)について 2009年1月16日
┣高速道路の有効活用・機能強化に関する計画(案)
┗高速道路料金の引下げの実施について 2009年3月13日