PaSoRi RC-S330騒動の最中、ふとした事で"電子証明書"の失効に気付いたので、本日再発行した。
そもそも"電子証明書"は、氏名、性別、生年月日、住所の4情報を証明するものなので、例え数百mでも、同じ市内でも、現住所が変わったりすると記載事項変更という事になって、効力を失ってしまうのは当然。
そういう事から、昨年4月の転居に伴って自動的に失効手続きがなされたのも止むを得ない話だ。ならどうして「再発行という選択肢」が自動的に出てこないのか?、と小一時間問い詰めたかったところだが、そこはそれ担当者が違うからでしょうな。
と思っていたが、総合案内のおばちゃんに"電子証明書"の更新・再発行について訊ねたところ、住民基本台帳カードの申請書類を持ってこられたので、まだ区役所内部でも"電子証明書"はあまり知られてないらしい。
窓口は窓口で、わざわざ写真入りの住民基本台帳カードを印籠のように提示して「"電子証明書"の更新を…」と言っているのに、「運転免許証などの身分証明書をお持ちですか?」と返されたのには驚いたよ。「ICチップを備えた住民基本台帳カード」を差し置いて「ICチップが無く偽造しやすい運転免許証」の提示を求めるとは何事ですかね。同時に住所変更も行うものと思ったのかもしれないが、ちょっとお粗末。
そもそも窓口の担当者は失礼ながら公開鍵基盤(PKI)という言葉すら聞いた事なさそうな普通のおばちゃんだ。仕事とは言え、気の毒と言うしかない。
そういうわけで住民基本台帳カードの担当者と言えども、中に入っている公的個人認証サービスの"電子証明書"まで気が回らなかったというのが正直なところだろう。
ちなみに住民基本台帳カードには「本人確認の暗証番号(4桁)」と「"電子証明書"のパスワード」の二つの関門があり、いずれもネットワーク側ではなくICチップに入っているので"電子証明書"の更新や再発行等では基本的に変わらない。
それはそうと、事の発端である確定申告。普通にWebサイトで入力してプリントアウトした物を提出する分には紙代だけで済むのに、e-taxするのに少なくとも3年毎(もしくは転居する毎)に電子証明書発行代として500円を払わなきゃならんってのはなんとかならんか。
そもそも納税申告するのに自分自身で4情報を証明する必要があるのかね? まぁなりすまして還付申告して還付金を搾取しようとする輩はいるかもしれないが、税務署窓口での申告では身分証明なんか求めてないじゃん。どう考えても公的個人認証サービスありきな仕組みで、納得いかんよなぁ。
【参照】
●amazon.co.jp http://www.amazon.co.jp/
┗ソニー 非接触 ICカードリーダ/ライタ USB 対応 パソリ RC-S330
●WBB Forum http://wbb.forum.impressrd.jp/
┗RFIDの基礎と最新動向(8):非接触ICカード・後編 拡大を続ける非接触ICカードと電子マネー 2007年3月13日