ウィルスセキュリティソフトAVGのウイルス定義ファイルを270.9.0/1777にアップデートしたあと、一部で誤判定により"user32.dll"が削除されてWindows XPが起動できなくなる問題が発生している。
いつ修正されたかは不明だが、障害は修正済みらしい。
漱石枕流によると、(どこの時間かはわからないが)270.9.0/1777のリリースは2008年11月9日の18:53。23:14に1778、10日の16:53に1779と立て続けにリリースされている事が記されている。手元のイベントログでは10日の9:22,12:55にアップデートしている(版数不明)が、幸運にも障害は発生しなかった。13日11時現在最新版は270.9.2/1784。
AVGのアナウンスでは、Windows XP のインストールCDから起動して"user32.dll"ファイルを復元する方法が説明されているが、プリインストールでメディアが無い場合やドライブすら持たない最近流行のネットブックなどでは手立てがない。
ITmediaの記事には"CD-ROMまたはUSBフラッシュドライブをブートメディアとして使って問題を修復できるユーティリティを提供している"と書かれているものの、残念ながら肝心のユーティリティの所在が不明だ。何やってんだか。
英語の公式サイトAVG Freeを探したところ、7.5向けにFAQ-1584で、8.0向けにFAQ-1577でユーティリティの記述とリンクを見つけたので、よく読んでから対応して欲しい。
【参照】
●ITmedia http://www.itmedia.co.jp/
┗Windows XPに障害:AVGがシステムファイルをウイルス扱いするトラブル 2008年11月12日
●セキュリティソフト AVG http://www.avgjapan.com/
┗"user32.dll" の誤検出について 2008年11月11日
●AVG Free http://free.avg.com/
┣1583:AVG 7.5 - False positive "user32.dll"
┣1584:AVG 7.5 - False positive "user32.dll" - fix tool
┣1576:AVG 8.0 - False positive "user32.dll"
┗1577:AVG 8.0 - False positive "user32.dll" - fix tool