昨日の件とは関係無いが、また無線LANネタ。
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10/1 ははじま丸にて 本文と画像とは関係なさげです |
今まで2006年12月に買ったPLANEX 電波王子 GW-AP54SP-Pをペアで使っていたのだが、しばらく動かしっぱなしにしてると通信障害が多くなる傾向が出始めた。2年弱でくたびれてきたわけでもなかろうが、引越前よりもアクセスポイントが離れたのでノイズの影響を受けるようになったのかもしれない。
そもそも無線LANの802.11b/gで使われる2.4GHz帯は電子レンジ等が発する電波と干渉する可能性がある事が知られている。電子レンジについては3m離せば大丈夫という見解もあるが「無線LANは電子レンジが苦手」だと5mでも影響を受けているので、そうとも言い切れない。取り敢えず、電子レンジの操作にあわせて通信障害が起こるようならば疑った方がいいだろう。
またアマチュア無線や家庭用デジタルコードレスホン等の特定小電力無線局もまた2.4GHz帯で同様に干渉する可能性がある。ちなみにウチでこないだ買ったSHARPのデジタルコードレスファクシミリ UX-D57CLの取扱説明書によると、子機の与干渉距離は80m、工場出荷時の設定は「チャンネル6」で「回避チャンネル」の設定も可である事がわかった。
が、思い起すと電子レンジやデジタルコードレスホンと同期して通信障害が起こっていたわけでもないので、そのあたりは大丈夫なはずだ。All Aboutの記事でも書かれているように、そもそも論理的に13chある802.11b/gでも干渉せず同時に使えるのは2~3chに過ぎないので、近隣の無線LANとの干渉を疑うのが自然だろう。
手始めに注目したのがBUFFALOのAirStation NFINITI WZR2-G300N。最近流行の11nとかMIMOに対応済みで障害物や壁の反射にも強そうな気がする。amazon.co.jpでの実売価7,560円というのはお手頃を通り越す安さ。あまりに安過ぎて怪しい気すらする。そもそもブロードバンドルーター機能の無いアクセスポイントでも良かったのだが、無線LANルーターがこの値段まで下りてきていたら単体アクセスポイントの出番は無いだろうね。こいつなら万が一の時にはルーター機能を殺せるようにルーターON/OFFスイッチがあるので◎だ。
どうせなら5GHz帯を使う802.11aにも対応しているものは?とピックアップしたのがAirStation NFINITI WZR-AGL300NH。amazon.co.jpでの実売価¥13,090は2002年に買ったNetGenesis SuperOPT70と同ランク。上のWZR2-G300Nよりだいぶ高いが、LAN側4ポートのGbe対応と合わせて実効スループットも50%ほど上がっているので、802.11aだけでなくCPUを含めて内部もそれなりにパワーアップされていそうだ。
802.11a観点では2007年1月に追加されたW56の11チャネルには未対応なのがちょっと残念。11n観点では11a/n(300M)+11g(54M)、11g/n(300M)の切替式となり、11aと11g両方同時に11n動作(300M)ができないのがかなり残念。かと言って同時に11n動作できる上位機種のAirStation NFINITI WZR-AMPG300NHは¥19,839となってちとお高いので、考えさせられるところだ。
現実的には11a/n(300M)+11g(54M)が使えれば良いかな。というわけで、最終的に選んだのはAirStation NFINITI WZR-AGL300NH/E。無線LANブロードバンドルーターWZR-AGL300NHに加えてデジタル家電接続用に4ポートを有する無線子機WLI-TX4-AG300NがセットになってAmazon.co.jpで17,680円という値頃感覚も大いに手伝った事を記しておく。
まずはアクセスポイントモードに切替、不要なAOSSを切ってもろもろ手動で設定。Any接続は当然拒否だ。ThinkPadやiMacからの接続を確認してひと安心。
ルーターモードにして、静的IPマスカレードでサーバー向けのポートフォワーディング、syslog出力、La FoneraからLANに入ってくるパケットを破棄するフィルタを設定。最後に管理者パスワードやLAN側のIPアドレス、PPPoE設定を変更して設定完了。NetGenesis SuperOPT70と入れ替えた後、インターネットへのWebアクセス、インターネットからのWebアクセス、メール送受信を確認して万事OK。
なお、不幸にして設定画面にアクセスできなくなった場合などWZR-AGL300NHの設定を工場出荷状態に戻す時には
無線親機の背面にある、[RESET(設定初期化)]スイッチを約3秒間(前面のDIAGランプが点灯するまで)押し続けます。
との事だ。
と思いきや、今朝になってサーバーnx9030へのローカルアクセスができなくなっている事が発覚。WZR-AGL300NHにはNetGenesisにあったEasyDNS機能が無い。取り敢えずWindowsマシンはC:\Windows\System32\drivers\etc\hostsに書けば何とかなるのだが、後々の手間を考えるとローカルDNSをなんとかしないと面倒だねぇ。
あと、LAN内部からWAN側のIPアドレスにアクセスするとポートフォワーディングを無視してAirStationの設定画面が出るのに驚いた。調べてみると代々AirStationの伝統っぽいのだが、どういう経緯でそんな実装になってるのだろうか?
【参照】
●BB Watch http://bb.watch.impress.co.jp/
┣ココをおさえる! ブロードバンド用語のツボ 無線LANルータ編
┣特別企画:無線LANルータ比較リンク集(親機編) 2007年8月2日
┗「WEP」はもう危険? 家庭の無線LANセキュリティ対策を考える 2008年10月22日
●All About http://allabout.co.jp/
┗無線LANが切れる原因
●PCサポート Office アーキスタイル http://www.archstyle.jp/
┗【電子レンジの乱】
●株式会社バッファロー http://buffalo.jp/
┣AirStation NFINITI WZR-AGL300NH
┣AirStation NFINITI WLI-TX4-AG300N
┗AirStation NFINITI WZR-AGL300NH/E