長男が無断でクレジットカード番号などを使ってインターネット決済した代金の支払いについて、
竹村昭彦裁判官は、カード表面の番号などは他人の目に触れると指摘し、「カード番号などを入力するだけで(暗証番号などの本人認証なしに)決済できるシステムは第三者の不正使用を防げず、男性に責任はない」との判断を示した。そうだ。
これはこれで消費者保護の観点に立った全うな歓迎すべき判決で、加盟店側の担当者に悪用された場合でも安心できる方向だ。
ただ今回の場合、会員本人に支払い責任が無いとしても不正使用したのが他ならぬ長男というのがわかっているのならば、クレジット会社から告発されたり賠償請求されたりする可能性が残っているわけで、どう転んでも丸く収まる事にはならないんじゃないかと思う。
会員番号、氏名、有効期限を知っていれば誰にでも不正使用されてしまう危険性をはらんでいる事を改めて認識して、家族を含めて悪戯にカード情報を流布する事が無いようにしないとね。
【参照】
●asahi.com http://www.asahi.com/
┗カード番号だけでネット決済「不正防げぬ」 地裁判決 2008年4月30日