いつも旅から帰ってきて真っ先にやるのがデジカメ画像の取込である。一昨日も尾道で撮った画像満載のCFカード(4GB)を内蔵のカードリーダーにツッコんで転送してたら、「転送エラー」が発生。
4/8 尾道市、真言宗西国寺にて |
これまでも「転送エラー」や遅延が度々発生していたので、再試行を繰り返しながら転送していたのだが、今回は再試行するうちにCFカードのデータまで消えるというシンジラレナ~イ事態に陥った。カードをデジカメに戻して再生モードにしてみるが「画像がありません」と表示されてしまったので、完全にアウトだ。
メモリカードそのものが壊れる分には「新しいのを買えばいいか」と割り切れるのだが、「二度と撮り直しが出来ない画像が消えた」というのはあまりに深刻。3分の1程はなんとか転送できたようだが、「ここからが見せ場」という残り100枚前後の画像が消えたとあってはショックは甚大で、30秒ほど放心状態になる。
しかし、自称プロフェッショナルのYANOさんとしてはここで諦めるわけにはいかない。CFカードだからフォーマット的にはきっとFAT32のハズ。「ファイルを削除」すると言っても電子情報的には「目次から削除する」だけで「本体はどこかに残っている」可能性が高いので、奥の手を使えばある程度のファイルは復活できる可能性がある。
「面倒だけどサルベージツールを作るしかないか…」と10秒ほど思ったのだが、探してみたところデータ復元ソフト「ファイナルデータ」とか「ファイル復元/データ復元ソフト Super ファイル復活 3」がやっぱりあった。
どちらも無料の「体験版」を動かしてどれくらいのファイルが発掘できるか確認できるので、「ファイル復元/データ復元ソフト Super ファイル復活 3」を試してみたところ200本ほどのファイルが見つかった。これなら復元できる可能性大。実際に復元させるためには8,190円の「正規版」を購入しなくてはならないのだが、1から自力で作るコストを考えると十分経済的だ。しかもクレジットカード決済ならばVectorでシリアルキーをリアルタイムで購入できる。深夜でもこうしてソフトが購入できるなんて、便利な世の中になったものだ。
というわけですぐさま復元して万全。と思ったが、実際に見つかってたのは以前に撮った古い画像ばかりで、期待していた週末の画像は1枚だけだった。
なので今度は「高速ファイルスキャン」ではなく「完全ファイルスキャン」で再実行。と、さらに100本以上見つかり、期待していた週末の画像も含めて復元できた模様だ。さてその中から週末の画像をピックアップしなければならないのだが、何しろ復元された画像ファイルはファイル名もタイムスタンプも元のものは一切関係が無いので、基本的には内容(画像)を表示してみるしかない。
しかし、デジカメの画像ファイルには幸いにもEXIF情報として撮影日時が保存されているので、Flexible Renamerでファイル名を撮影日時に変更したところ、見事に週末の画像130枚が新たに復元されている事が確認された。Super ファイル復活 3あっぱれ。
一旦は諦めかけた80枚以上の画像が救出できた事になり、ひとまず安堵。消える前にコピーできてたのに復元ファイルには無いファイルもあるので全てが復元できたわけではないだろうが、取り敢えず「これは!」という画像は復元できたので良しとしよう。
最後に画像ファイルのタイムスタンプもExifTimeで撮影日時に設定しなおして万全だ。毎度の事ながらFlexible Renamer、ExifTimeの作者諸氏に感謝したい。
【参照】
●インターコム http://www.intercom.co.jp/
┗ファイル復元/データ復元ソフト Super ファイル復活 3
●Vector:ソフトウェア・ライブラリ&PCショップ http://www.vector.co.jp/
┣Super ファイル復活 3 コンプリート用シリアルキー 8,190円
┣Flexible Renamer
┗ExifTime