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Last-modified: 2024-03-20 (水)


[一語一絵]

『UDON』 / 2006-09-25 (月)

久々のレイトショー参戦は、映画[External]『UDON』

『UDON』ポスター
『UDON』ポスター

[External]「タウン情報かがわ」の企画をキッカケに爆発した空前絶後の「さぬきうどんブーム」が静かな田舎に巻き起こした騒動を、丸亀出身の本広克行監督が地元民の視点から描いたアンチテーゼ

映画はあまりに陳腐で「『踊る大捜査線』のスタッフが贈る…」の文言に釣られて観た人は『交渉人真下…』以上にガッカリしたと思う。特に熊が出てくるオープニングはあまりに非現実的で一気に観る気を失ったし、ラストのオチもあまりにも苦し紛れで後味が悪い。『恐るべきさぬきうどん』を読んだ人にとって、うどん屋巡礼のシーンも退屈なだけ。

いかんせん、無駄なシーンが多過ぎる。「キャプテンUDON」のCGは無理矢理エンターティメント性を入れようとしたのだろうか?営業サイドのプレッシャーがあるのか、『踊る大捜査線』の悪霊にでも取り憑かれているのならば可哀想だ。

ブームの裏側がもたらした暗部に注目したエピソードや、後半のいかにもあざとい「感動編」もそれはそれで良かったので、「キャプテンUDON」等の余計なエピソードをカットするとずいぶん良くなると思うのだが。

深夜零時近くに観終わって「うどん」が喰いたくなるとまずいな~と思っていたのだが、そもそもがアンチテーゼであり、そういう趣旨の映画では無かったという事だ。

興行成績が芳しくないと聞いていたが、月曜日のレイトショーとは言え実際10人も居なかったので、今週で打ち切りも納得せざるを得ない。

【参照】
●うどんバラエティチャンネル http://www.udon.vc/
┗映画『UDON』公式サイト http://www.udon.vc/movie/