久々のレイトショー参戦は、映画『UDON』。
『UDON』ポスター |
「タウン情報かがわ」の企画をキッカケに爆発した空前絶後の「さぬきうどんブーム」が静かな田舎に巻き起こした騒動を、丸亀出身の本広克行監督が地元民の視点から描いたアンチテーゼ。
映画はあまりに陳腐で「『踊る大捜査線』のスタッフが贈る…」の文言に釣られて観た人は『交渉人真下…』以上にガッカリしたと思う。特に熊が出てくるオープニングはあまりに非現実的で一気に観る気を失ったし、ラストのオチもあまりにも苦し紛れで後味が悪い。『恐るべきさぬきうどん』を読んだ人にとって、うどん屋巡礼のシーンも退屈なだけ。
いかんせん、無駄なシーンが多過ぎる。「キャプテンUDON」のCGは無理矢理エンターティメント性を入れようとしたのだろうか?営業サイドのプレッシャーがあるのか、『踊る大捜査線』の悪霊にでも取り憑かれているのならば可哀想だ。
ブームの裏側がもたらした暗部に注目したエピソードや、後半のいかにもあざとい「感動編」もそれはそれで良かったので、「キャプテンUDON」等の余計なエピソードをカットするとずいぶん良くなると思うのだが。
深夜零時近くに観終わって「うどん」が喰いたくなるとまずいな~と思っていたのだが、そもそもがアンチテーゼであり、そういう趣旨の映画では無かったという事だ。
興行成績が芳しくないと聞いていたが、月曜日のレイトショーとは言え実際10人も居なかったので、今週で打ち切りも納得せざるを得ない。
【参照】
●うどんバラエティチャンネル http://www.udon.vc/
┗映画『UDON』公式サイト http://www.udon.vc/movie/