連日飲酒運転による事故・検挙のニュースがヘッドラインを賑わせているが、そんな中でも12~18日の一斉取り締まりで4383件も摘発されていたというのは驚くべき数字だ。
取り締まる側の岡山県警巡査部長による飲酒運転や、身延町教育長の酒気帯び運転、それを記事にした朝日新聞記者が酒気帯び運転してしまうなど、いかに「自分だけは大丈夫」と思っている甘い連中が相変わらず多い事を痛感させられた。
9/17 筥崎宮、放生会にて |
でもって、更に泥酔自転車が現行犯逮捕されたというニュースを目にして、「クルマはダメ」でも「自転車なら大丈夫」なんて甘えた考えを持っている人ってばまだまだ相当多いんじゃないかという気がしてきた。
ちなみに自転車は道路交通法で軽車輌と定義されているので、道路交通法第65条(酒気帯び運転等の禁止)に抵触し、第117条の2項の「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」か、第117条の4項の「1年以下の懲役又は30万円以下の罰金」が適用される可能性がある。
もちろん道路交通法はクルマやバイクと同じ法律なのだが、自動車のように免許制度に基づく行政処分の点数・反則金制度が無い自転車は、検挙された後は通常の刑事裁判手続きに従って送検→起訴→裁判という流れになる。言うまでもなく現実的にはそれほど簡単に検挙されるわけではないが、もし検挙されたら「反則金を払って反省しなさい」では済まされない事を知っておくべきだ。
飲酒に限らず、全国で自転車が絡む交通事故が増加傾向にあると言われている昨今、警察の対応のみならず社会の目も厳しくなってきている事を忘れない方が良い。
現に8月にも岩手県宮古市でも36才の女性が逮捕されているし、2004年5月には自転車同士の衝突事故で重過失致死容疑で書類送検された例もある。後者に至っては被害者側も「酒に酔った状態で自転車の乗りながら携帯電話でメールの閲覧をしていた可能性がある」という事で、どっちもどっちなのだが。
そういう意味では、「ケイタイしながら」も「無灯火」もよく見かけるが、自殺行為であると共に犯罪行為なのだけどなぁ....。わかってない人多すぎ。やっぱ、地震と一緒で「自分は大丈夫」と思っているのかな。人災も忘れた頃にやってくるのだ。
なお、福岡県警では明日22日に県下一斉交通取締りが実施される。詳細は「交通取締り計画のお知らせ」(9月22日分)で公開されているので、くれぐれも安全運転でそこんとこヨロシク。
【参照】
●読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/
┣「暴走チャリ」撲滅大作戦 2006年9月20日
┣泥酔自転車がヨロヨロ、57歳会社員を現行犯逮捕 2006年9月20日
┗飲酒運転、4383件摘発…取り締まり強化週間 2006年9月21日
●福岡県警 http://www.police.pref.fukuoka.jp/
┣県下一斉交通取締り9月の予定
┗「交通取締り計画のお知らせ」(9月22日分)