気象情報でも今までに聞いた事の無い「甚大な災害に対する最大級の警戒が必要」という表現で警告された台風13号は九州北部を直撃。延岡では突風が吹いて特急にちりんが脱線転覆するなど、遠く離れた九州南部でも深刻な被害が出ている。
アメダス:九州地方(北部)、17日18時の風 |
福岡県内では海上交通は朝から、福岡空港発着便や鉄道などの陸上公共交通機関も14時以降順次ストップ。天神や博多駅の商業施設も15時には前倒しで閉店となり、夕方には高速道路や路線バスも止まってしまい、18時以降動いているのは市営地下鉄とタクシーだけという交通マヒ状態に陥った。
その唯一と言っていい市営地下鉄も地上に顔を出す姪浜と貝塚までは行けず、それぞれ西新と馬出九大病院前で折り返しとなっていて、全線運転できていたのは七隈線だけだ。
台風13号は昨日18時過ぎに佐世保市に上陸し、唐津市付近から玄海灘に抜けた模様。
福岡市では20時頃に雨も上がってはっきりと星まで見えた。手元のPROTREKでは968hPaの数値を確認していたのだが、毎日の全国データ一覧表でも19時41分に最低気圧962.7hPaを記録しているので、どうやら台風の目に入っていたらしい。
17日21時の台風情報より |
九州電力の緊急情報によると、福岡支店管内だけでも17日21時に最大19万6千戸での停電を記録。昼頃から携帯や充電式電池の充電を済ませていた甲斐あって、箱崎では電圧低下や瞬停ぐらいで済んだのは幸いであった。
台風接近と共に気温はどんどん上がって20時57分に27.0℃を記録。予想外の暑さと「停電で溶けてしまう前に」という理由からフリーザーのアイスを喰ったのは、我ながら合理的な判断だった。f(^^;;
最大風速は19時40分の20.7m/s、ほぼ同時刻の19時37分には最大瞬間風速49.0m/sを記録している。時速に換算すると176.4km/hで新幹線並みの暴風であり、もし屋外で直撃を喰らっていたら自動車でさえたまったものでは無い。
2軒隣から飛来したゴミ箱 |
まさにそのあたりの時間にバルコニーで音がしたのだが、南側の2軒隣からゴミ箱などがパーテションを突き破って飛来していた。元々非常時に行き来できるよう破壊可能だったのだが、パーテションの破片がまた飛んでいったりしてたら大変だったところだ。
少なくとも台風接近に備えてバルコニーのモノは室内に入れておいてよね。つか、バルコニーは緊急避難路なので普段から片付けとけ!って。
ちなみに風速とは「10分間の平均風速」を言うが、瞬間風速は「0.25秒毎に観測される瞬間的な風速」を言う。また最大瞬間風速は最大風速の1.5~2倍ぐらいの値になると言われているが、今回福岡での計測値は風速の2.5倍となっている事からも油断は大敵だ。
ビルの1Fになる駐車場に置いてたクルマは幸い無事。バイクは更にその奥に入れていたのだが、それでも風の吹き込みがすごかった。見回る度に捲れ上がってたバイクカバーを紐で縛ってたので、ぐるぐる撒きになっちゃったが(笑)無事で何より。
一夜明けて、石垣島や西表島の情報も少しずつ入ってきているものの、かなり甚大な被害を受けている様子だ。気になる波照間島の情報はまだ殆ど無く、深刻な被害も予想される。石垣島でも電力供給不足や通信機器のダメージなどがあり、完全復旧にはだいぶ時間がかかりそうな気配だ。
【参照】
●九州電力 http://www.kyuden.co.jp/
┣緊急情報
┗携帯電話版ホームページのご案内
●九州電力(携帯電話版) http://kyuden.jp/
●八重山毎日オンライン http://www.y-mainichi.co.jp/
┣離島航路に新会社石垣島ドリームが参入 2006年9月2日
┣【速報】台風13号が猛威 各地で大きなツメ跡/西表で最大瞬間69.9メートル 石垣で67.0メートル 2006年9月17日
┣台風13号 住民生活混乱続く/ライフライン直撃 大停電に断水も 2006年9月17日
┗本社社屋も被害/新聞発行遅れる 2006年9月18日
●沖縄離島ブログ http://blogs.dion.ne.jp/uminchu/