「これまでにないユーザーエクスペリエンスを提供する」という謳い文句のWindows Vista。2007年初頭と言われている製品版リリースを控えて、技術者向けにWindows Vista Ultimateのβ2が公開された。
Windows Vista Webサイト |
これは技術者がWindows Vistaを使ってテストする為のカスタマプレビュープログラムとしてリリースされており、決して一般ユーザーに使って貰おうという趣旨のものではない。ビルド番号としては5384だ。
今回のβ2では英語版、ドイツ語版、日本語版の3言語で、なおかつそれぞれに32/64ビットエディションの計6種類のパッケージが提供されているので、日本語版の32ビットと64ビット版のDVDイメージをダウンロードした。ちなみに4.5GBの64ビット版で3時間半、3.5GBの32ビット版で2時間半も掛っちまった。
まずは64ビット版からインストール。DVDから起動して1回目のrebootが入るまで1時間ほどかかったが、これまでのように途中で何度も入力を求められる事は無いので、パソコンの前に張りついていなくて済む。ATIのRADEON X1300ビデオカードGV-RX13128D-RHはもちろん、心配だったVIA VT8251のRAIDも自動認識。ディスプレイ解像度も自動で最高にセットされて意外とすんなり終わったなぁ…
と思ったのだが、ログオンしたところでブラックアウト…。フリーズしたわけではなくマウスカーソルだけは表示されててちゃんと動く。キーボードの操作も反応している気配があり、よく見ると薄らといくつか線が描かれてはいる雰囲気だ。Ctrl+Alt+Delを押すときちんとユーザー切替画面に切り替わるので、Vistaの売りである新しいユーザーインターフェイス「Windows Aero」による表示がうまくいってないものと思われる。
セーフモードで立ち上げるとちゃんとログオン後のデスクトップが表示されるので、取り敢えず「Windows Aero」を無効にしてみようと思ったものの、結局やり方がわからなかった。32ビット版に入れ直してもダメ、ATIのサイトから最新版のCatalystドライバを入れてもダメだった。
GV-RX13128D-RHを外して、A8V-VM内蔵のVIA Chrome9 HC IGPに切替えてみたところ、自動認識はしなかったものの自力でドライバをインストールしてOKとなった。が、やっぱり「Windows Aero」は重い。透過モードをサポートする「Windows Aero Glass」にもならない。何より、内蔵VGAはアナログ出力になるのでメインで使うのは辛い。
う~ん、というわけでβ2との戦いは一時休戦。
【参照】
●マイクロソフト http://www.microsoft.com/japan/
┗Windows Vista http://www.microsoft.com/japan/windowsvista/
●日経ITPro http://itpro.nikkeibp.co.jp/
★特集 Windows Vista http://itpro.nikkeibp.co.jp/vista/
┗Windows Vistaのベータ2が一般公開 2006年6月8日
●ITmedia http://www.itmedia.co.jp/
★特集 Windows Vista http://www.itmedia.co.jp/news/topics/vista.html
┗Windows Vistaβ2の一般リリース開始、日本語版も 2006年6月8日
●PC Watch http://pc.watch.impress.co.jp/
┗MicrosoftがWindows Vista β2を公開 2006年5月24日