今週はFOMAカードの動作検証をLinux(Fedora Core 3)でやってたので、その結果発表。
5/3 愛媛県内子町、県道340号線にて |
まず、F2402。PCMCIAカードサービスによる認識、ttyS1への割り当てまでは問題無くできたものの、標準カードモデムとしての認識に到らず。普通端末同様に音声通信機能を持ち、またWindows XPでも標準カードモデムとして認識しなかった事からLinuxでも同様に専用ドライバが必要と思われる為、これにて検証断念。
続いて、P2402。PCMCIAカードサービスによる認識、ttyS3への割り当て、標準カードモデムとしての認識、PPP接続までほぼデフォルトでできた。PING導通まで確認して「なんだ楽勝じゃん」と思ったところに落とし穴が潜んでいるのはよくある話だ。
どういうわけか、Webアクセスができない…(?_?)。netstatでみたところセッションは確立しているので、次はtcpdumpでパケットモニタリング。するとHTTPリクエストは出ているものの、Webサーバーから応答が返ってこない状況だ。
よくわからんなぁ、と取り敢えずifconfigを叩くとppp0でエラーパケットがカウントされていた。…どうやらコイツ臭い…というのはわかったが、ここでハタと頭を抱えた。ethernetのエラーならば100/10Mbpsや全/半二重のオートネゴシエーションがうまくいっていない可能性が高いので、ケーブルを変えたり手動で設定したりしてみるのがセオリーなのだが、pppだとどうすればいいのかな?
TCPパラメーターを弄ったりpppdを最新版(2.4.3)にしたりしてもダメ。藁をも掴む思いでパソコンを変えてもダメだったので、最後の手段でディストリビューションを変えてみる事に。
KNOPPIX 4.0.2でもダメだったので「もはやこれまでか…」と思いつつ、別のPCにFedora Core 5を導入してやってみたところ、あっさりOK。何だも~って感じで、2日間の苦労は報われた。
なお11日にNTTドコモが下り方向で最大3.6Mbpsの通信が可能なHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)端末を発表したが、カード型のM2501にも音声通話機能が装備されているようなので、標準カードモデムとしては認識できないような気配がぷんぷん…
【参照】
●NTTドコモ http://www.nttdocomo.co.jp/
┣FOMA F2402 http://www.nttdocomo.co.jp/product/relate/f2402/
┣FOMA P2402 http://www.nttdocomo.co.jp/product/relate/p2402/
┗FOMA M2501 HIGH-SPEED http://www.nttdocomo.co.jp/product/relate/m2501/
●ITmedia +D http://plusd.itmedia.co.jp/
┗HSDPA、GPRSにも対応したデータカード「M2501 HIGH-SPEED」 2006年5月11日
●ppp http://ppp.samba.org/
●Fedora JP Project http://fedora.jp/
●KNOPPIX Japanese edition http://unit.aist.go.jp/itri/knoppix/