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Last-modified: 2024-03-20 (水)


[一語一絵/IT系]

Remember 2011年7月24日 / 2006-02-15 (水)

[External]MSN-Mainichi INTERACTIVEの特集記事[External]「テレビが消える日」。なかなかショッキングなタイトルだが、今日の[External]『14 「買い替えるくらいなら見ない」 視聴者離れ恐れる放送局』を読んで納得した。

地上デジタル放送推進協会
[External]地上デジタル放送推進協会

地上波によるアナログテレビ放送が5年後に終了する事を境目に「デジタルテレビへ移行する」人達と、「買替えてまで見ない」という人達に別れそうだという分析があるらしい。子供の頃からテレビを観て過ごし、今や蛍光燈と同じように半ば無意識に電源を入れられる事も消して珍しくないまでに生活に馴染んだテレビが初めて直面するピンチなのかもしれない。

これまでも「ラジオからテレビ」「白黒からカラー」というシフトがあり、しかもシフトを契機に普及率を延ばしてきたのに今回の「アナログからデジタル」がそうならないのはなぜか? それは以前のシフトが「視聴者にとってのメリットが明確」だったのに対して、今回は「視聴者にとってのメリットが見え辛い」(つか見えない?)のが最大の原因だろう。周辺設備やインフラのデジタル化という時代の流れに押されるのはわかるが、残念ながらその技術の上に魅力あるプレゼンスを描けていない現実がある。

携帯電話に代表される無線デバイスの発展により周波数資源が枯渇しかけている台所事情、それから買い替え需要をトリガーとした200兆円以上とも試算されている経済波及効果を期待しての見切り発車な感は否めず、DATSACDの苦戦を知りつつも「高品質路線」で行かざるを得ないのは何とも苦しい。悪戯に「パソコン・インターネットとの連携」に脚光を集めると「ブロードバンド放送」に足元を救われかねないのも悩ましい。停波するまでに魅力的なプレゼンスを構築する事ができなければ、永らく君臨してきた娯楽の王様としての座は危ういものとなるだろう。

メディアは違えど、良く似た一例がある。

東京から福岡に拠を移して以来10年ほど習慣的に買い続けてきた福岡のタウン情報誌[External]『シティ情報ふくおか』だが、昨年6月末にリニューアルの為に一時休刊。寂しさはもとより数年前の長期ツーリング以来新聞を取っていないYANOさんとしては「TV欄を失う」という窮地に追い込まれたのだが、常時Internetに接続された環境では[External]インターネットTVガイド[External]Yahoo!テレビで充分だという事に気付いた。

いや、ローカル情報も考えてみると[External]ぐるなび[External]天神サイト[External]福岡no街[External]天神コアラ[External]福岡おいしい店・ローカル情報!!あたりをチェックしていればカバーできる。何より「あれはいつの号だっけ?」なんて本を取っかえひっかえしてページを繰るまでもなく、キーワードで検索で絞り込んでいけるというのは楽だ。

そんなわけで、福岡ローカルな情報ソースを失う危機とさえ思えた[External]『シティ情報ふくおか』の休刊だが、実は[External]『シティ情報ふくおか』無くても大丈夫であるという事に気付いてしまったわけである。という展開により、11月末から復活した[External]『シティ情報ふくおか』だが未だに一度も手にしていない。毎週月曜日にコンビニで雑誌コーナーをチェックしていたのだが、毎月25日発行の月刊誌となってしまった事も手伝って縁遠い存在となってしまった。

ちなみに、アナログテレビの停波は2011年7月24日の予定であり、予定通り停波となった場合はBS/CS放送や地上波デジタル放送のチューナー等が無いとテレビは観られなくなる。5年後のニッポンはどうなってるんだろうなぁ。

【参照】
●MSN-Mainichi INTERACTIVE http://www.mainichi-msn.co.jp/
個人情報:受刑者情報、ネット流出 職員PCから1万件以上?--ウイルス感染か 2006年2月14日
┗テレビが消える日 http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/katei/tv/
●総務省 http://www.soumu.go.jp/
新しい楽しい地上デジタルテレビ放送-パーフェクトガイド
●地上デジタル放送推進協会 http://www.d-pa.org/
●シティ情報ふくおか http://www.fukuoka-navi.jp/