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Last-modified: 2024-03-20 (水)


[一語一絵]

農林水産省新ガイドラインによる表示 / 2006-01-29 (日)

こないだスーパーで買ってきたお米にこんなシールが張ってあるのに気付いた。

農林水産省新ガイドラインによる表示
特別栽培米の表示票片

「"無農薬""減農薬""有機栽培"の根拠、ボーダーラインがわかりづらい」等という声を受けて、2003年5月に改正された[External]表示ガイドラインに基づくものだそうだ。

いちお表示内容を読んでみたところ、一番上に「化学合成農薬:当地比5割減(使用回数) 化学肥料:当地比5割減(窒素成分)」と書いてある。

ちなみに「化学合成農薬の使用状況」に依ると回数は9回となっている。つまり一般的には18回も農薬を撒いていたという事か。量が不明なので、もし量を増やしてるようだと回数が減ってもあまり意味が無いと思うのだが、肥料ならいざ知らず農薬を一度に沢山撒いたところで効果が長続きするとも思えないので、取り敢えず少し安心する方向でいいのではないかという気がする。

また昨日行った別府[External]明礬 湯の里でも昨年5月に改正された温泉法に基づいた掲示項目が増えていた。これはいわゆる入浴剤騒動を発端としたもので、

  • 加水の有無
  • 加温の有無
  • 循環・ろ過の有無
  • 入浴剤・消毒の有無
を掲示する事が義務付けられている。もう半年以上経っているのだが、そういえばこれまで一度も目にしたことがなかったなぁ。

こちらは"加温"の項目のみ「有り(冬期の温度調整の為)」と書かれてあった。高温が多い[External]別府温泉だけに"加水"はあっても"加温"は無いとばかり思っていたが、ちょくちょく雪が積もろうかという標高350mで吹きっ晒しの露天風呂ではさすがに無理もなかろう。

一般的に沸かしている温泉は少なくないが少しばかり沸かしたところで成分や効能には変わりはないと思う。また逆に熱い湯に我慢して入るより"加水"した温めのお湯でゆっくり浸かった方が身体にも良いと思うので、悪戯に神経質になる事はない。

まずはこのような内部に秘められていた情報がオープンに提供されるようになったという事は素直に歓迎したいと思う。

但し、これもいわゆる情報化社会の一面であり、この先も何か問題が起こるたびにいろんな情報・表示が増えてくるというのは避けられないだろう。自由化と共に高齢化社会が加速する事を考えると今から頭が痛い。

【参照】
●農林水産省 http://www.maff.go.jp/
食品表示とJAS規格
特別栽培農産物に係る表示ガイドライン 2003年5月26日
特別栽培農産物に係る表示ガイドライン Q&A 2003年5月26日
●環境省 http://www.env.go.jp/
パンフレット「温泉法施行規則が改正されました」(温泉を利用される方々へ) 2005年3月
パンフレット「温泉法施行規則が改正されました」(温泉事業者の方々へ) 2005年3月